「判断力」と「決断力」

2011.10.15
    

昨日は「盛和塾名古屋・自主例会」(於:ヒルトン名古屋)が開催されました。 勉強会という位置づけで行なわれた講演会では「盛和塾北大阪」の代表世話人、大阪エンジニアリングの中村雄一社長が講師を務めてくださいました。 『フィロソフィの血肉化と共有について』という演題で熱く語って頂きました。
勉強会終了後の懇親会では、同じテーブルに着座した先輩塾生・塾生仲間と色んな話をさせて頂きました。その中で、「経営をしていると色んなことが起こるなぁ」、「世の中は無常だなぁ」ということをつくづく感じました。
しかし、盛和塾生はみんな前向きです。全てを真正面から受け止め、前進しています。
“心配するよりも行動することが重要”・・・、そんなことを再認識させて頂いた次第であります。
 
 
さて、今日の本題。今日は、『判断力』と『決断力』について記させて頂きます。
『判断力』と『決断力』を持つ事は、”強いリーダー”の条件の一つだと言われます。 この『判断力』と『決断力』は混同されがちでありますが、実は似て非なるものなのであります。
そんなことを全く意識していなかった私でありますが、先日ある書物の中でその違いについて述べられているのを目にしたときは、まさに「目から鱗」といった感じでありました・・・。
 
一言で言うと、『判断』とは「頭でする」もの。
『決断』とは「肚(はら)でする」ものなのだそうです。 
 
リーダーたる者は、この二つの能力を併せ持つことが大切なのであります。
このことについて、先日Twitterでツイートしたのです。
そうしたら、あるフォロワーの方から返信がありました。 営業暦14年、カーディラーで課長職に就いておられる方からのもので、「判断はできることが多いけれど、”決断”となると難しいことが多々あります」といった旨の内容でありました。
 
確かに “決断”となると、”重たい”ものがあります・・・。 私自身も、大いに迷うことが多々あります。 決めた後に、まだ迷っていたり・・・。
しかし、いざというときに「肚(はら)をくくれる」ということは、リーダーにとって非常に重要な資質の一つであることは間違いありません。
他人の助言を求めるのはいいと思います。私も散々求めます。 でも、最後は自分で決断すべきだと思っています。 その結果がどう出ようと、それは自分の責任として背負い込まねばならないもの・・・。 だから、最後の”決断”は自分ですべきなのです。
 
助言を参考にしながら、普段よりもジックリ時間を費やし、様々な観点から物事を根本的に分析した上で、肚(はら)をくくって結論を出す・・・。
そんなふうに、徹底的に考え尽くして出した結論(決断)であるなら、本来はもう迷ってはいけないのでしょう。
とにもかくにも「現実から逃げないこと」、これこそが”強いリーダー”たるものの絶対条件だろうと思っています。