【渡辺の本棚】 「六つの精進」

2010.09.26
    

今日ご紹介させて頂きますのは、『六つの精進』(サンマーク出版)。
著者は、わが師、稲盛和夫盛和塾長(京セラ名誉会長・日航会長)で、この9月15日に初版
発行されたばかりの一冊であります。
 
この本の内容は、2008年7月17日に行われた 「盛和塾全国大会」 での塾長講話をもとに編集
を加えた内容となっています。
私は、実際の講話を聴講しましたし、その後に発行された盛和塾の機関誌を通じてもこの内容に
ついて触れさせて頂いたことがあります。
 
稲盛塾長から、これまでに何度となく聞かせて頂いたことのある内容でありますが、都度、新た
な気づきがあったりもします。きっと、そのとき自分の置かれている境遇や気持ちのあり方によっ
て捉え方も違ってくるのだろうと思います。
 
ちなみに、『六つの精進』 とは以下のことを指しています。

  一、 誰にも負けない努力をする
  二、 謙虚にして驕らず
  三、 反省のある毎日を送る
  四、 生きていることに感謝する
  五、 善行、利他業を積む
  六、 感性的な悩みはしない
 
この言葉だけをパッと見ると、「なんだ、そんなことか・・・」 と思われる方もあるでしょう。
しかし、この一つ一つが実に奥深いのです。
 
先日このブログに書かせて頂いた 「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」 という言葉
も、五番目にある 「善行、利他業を積む」 のところに具体例をもって記されています。
 

稲盛塾長は、素晴らしい経営を行い、幸せな人生を
生きることは、決して難しいことではなく、この 『六つ
の精進』 を守りさえすれば、むしろ易しいことではない
かと思う と述べておられます。
これらを実践し続けていけば、自分の実力以上の素晴
らしい人生が開けていくのではないかと思うし、事実、
自身がそのようにして人生を歩んできた とも仰っておら
れます。
 
この『六つの精進』、これは本の帯にもあるように “稲盛人生訓の神髄” ともいえるようなもの。
この内容を取り込んだDVDが付録として付いていましたので、これについては当社の社員研修
の教材として用いたいと考えています。