【渡辺の本棚】 「なぜ、島田紳助は人の心をつかむのが上手いのか?」

2011.04.02
    

本日ご紹介させて頂きますのは 『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのが上手いのか?』 (内藤誼人・廣済堂出版)。
書店に立ち寄った際に、そのストレートなタイトルに惹かれて思わず手に取った一冊です。
 
島田紳助さんといえば、漫才師からスタートし、今では何本ものテレビ番組の司会などを務める超有名タレントです。
その司会ぶりを見ていても、相当勉強しているなぁ、頭がいいなぁ、と感心されられることもたびたび。 出演者に対し毒舌を吐いても、相手はそれを疎ましく感じているわけでもなく、逆に慕われているのが感じ取れます。 全てが計算しつくされているんだろうなぁと感じます。そういった意味でも、とても頭のいい人です。 また、実業家としても大成功しておられるわけで、私自身、いつも “尊敬の念” を抱きながら紳助さんを見ています。
 
本書は 「どうしたら人に好かれるのか・・・?」、いうなれば “処世術” みたいなものを、島田紳助さんの発言や行動等の実例を挙げながら紹介してくれています。
というものの、著者と紳助さんとは全く面識もありません。
紳助さんの著書や、紳助さんを取り上げた雑誌のインタビューや対談などの記事を片っ端から調べまくり、紳助さんの基本的なモノの考え方や、思想、態度、信念、行動傾向などを “心理学者” である著者が分析し、『島田紳助さんの人気の秘密』 を一冊にまとめたものであります。
要は、それを真似れば 「人に好かれる」し、「尊敬される」し、「人を勇気付け」、「人を感動させる」ことができる というわけです。
 
ある項目については、正直「おいおい、それは違うだろう・・・」と、個人的には賛同しかねる部分もありましたが、いろんな考え方があって然りですから、それはそれでいいと思います。
また、紳助さんの言葉を引き合いに、企業戦略上の留意点についても触れており、全体を通しての感想としては面白く読ませて頂くことができた一冊でありました・・・。