【渡辺の本棚】 「幸福力」(しあわせりょく)

2011.08.07
    

本日ご紹介させて頂きますのは、斎藤一人さんによって執筆された『幸福力』(しあわせりょく・マキノ出版)です。
先日、私が「本」についてご紹介させて頂く日は”ネタ”に困っているときだと記しましたが、今日に限ってはそうではありません。 当初用意していた記事を急遽、差し替えるような形で投稿させて頂きます。
 
実は、私のブログは”当社の社員に対するメッセージ”という意味合いで記すことが多分にあるのです。 
組織運営上、また、個人が組織の中で活動していく中においては、様々な問題が発生します。
仕事に対する目的、もっと言うなら自分がこの世に生かされている意義を見失ったり、職務遂行上で壁にぶち当たったり、部下指導に対する戸惑いであったり、人間関係に悩んだり・・・、いろいろなことが起きてくるのです。
でも、仕事をしていく上で、また、生きていく上で問題が生じてくるのは”当たり前”。
だって、この世は”修行の場”(自分の心を磨く場)なんですから・・・。
そんなとき、当事者である社員に 「おい、気づいてくれ!」 という思いを込めて記すことが幾度となくあるわけです。
今日は、まさにその典型みたいなもの。 斎藤一人さんの言葉を借りて「伝えたい」と思います。
この『幸福力』(しあわせりょく)という本は、主に、読者からの「質問」に対し、斎藤一人さんが「回答」をするという形での構成となっています。
自分も相手も楽しくなる “天国言葉” の重要性から始まり、「お金持ち術」・「読書術」・「仕事術」・「人づきあい術」 そして、「”もしもし地獄”の話」、「不況の本当の原因」 について一人さんの持論が語られています。
 
一人さんがこの本を通じて最も伝えたかったことは、『人には親切にするんだよ』 ということと、『奉仕の気持ちで働くんだよ』 という2点だと感じました。
「仕事に疲れてしまった人に対するアドバイス」や「お客様に喜んでいただくコツ」を質問された際に、一人さんが回答したのはこの2点。
「幸せに成功する人の特徴」について問われた場面でも、成功している人というのは 『人に対して親切にしよう』 という気持ちと、『奉仕の気持ちで働く』 ということが第一前提なんだと一人さん。 何度も何度も、このことが語られていました。
 
「今日一日、人に親切にしよう」という気持ちで働いて、働きに行った先では「奉仕の気持ちで働く」。
「奉仕の気持ちで働く」というのは、給料を貰っていても”笑顔”で働くとか、普通の人よりちょっと余分に働いた分”奉仕のつもりで置いてくる”ぐらいの気持ちで働くということ・・・。
それだけのことで、人生はだいたい上手くいくようになっているものだと力説されていました。
 
人間には”エゴ”(我欲)というものがありますので、上記のことは簡単そうで意外と難しいことなのかも知れません。
でも、私たちは「畜生」ではなく、「人間」なんですから、”意識”さえすれば出来るはずです。
このことに如何に早く気づくことができるかが、幸福(しあわせ)な人生を歩んでいく上では極めて重要なことなのでありましょう・・・。