【渡辺の本棚】 「運に愛される人」

2011.09.29
    

本日ご紹介させて頂きますのは『運に愛される人』(中島薫/著・サンマーク出版)。 サブタイトルに「見えない力に守られるための37の約束」とあります。
以前にも記しましたが、私は『運』と『ツキ』について研究しているんです。
人生において「成功」を手に入れようとしたら、『運』を味方につける必要が絶対にあると感じています。
“研究”というと、何か大袈裟な感じがしますが、成功者の行動や考え方の共通点を書籍等を通じて探っているんです。 その一環として手に取ったのが本書であるわけです。 
 
この本の著者である中島薫さん(”アムウェイのカリスマ”と呼ばれている人)も、『運』に愛されれば、人生は本当に豊かで幸福に満ちたものになると断言されておられます。
しかし、留意点もあるわけです。
それは、『行動』を伴っていないことには、『運』を味方につけることなど出来ないということです。
まずは『行動』ありき、というわけです。
著者はその比率を、行動が「7割」・運が「3割」だと語っておられます。
「7割」にあたる『行動』の部分を100%の情熱を傾けて真摯に実行してはじめて、残りの「3割」にあたる『運』が動き出してくれるものだと説いておられます。 
 
では、その『行動』とは一体どういうことを指すのでしょうか・・・?
簡潔に言えば、「自分の周りの人を喜ばせ、幸せにすること」 なのだと著者は説いておられます。
それを理解するためには、『運』を”人”のように考えるとイメージしやすいかも知れません。
人に好かれようと思えば、その人が好きになってくれるような人物にならねばなりません。
何にもせずに人から好かれて、そして、好かれ続けるなんてことは不可能だと言っていいでしょう。 それくらい、『運』に愛されるためには努力が必要なわけです。
最初は些細なことOKです。
誰かのお手伝いをしてあげたり、必要な情報を教えてあげたり、感謝の気持ちを表したり、褒めてあげたり・・・、そんなことから始めればいいのだそうです。
 
しかし、この部分についても留意点があります。
それは、決して”見返り”を求めてはいけないということ。
つまり、『運』から「愛されよう」と思って行動してはいけないのです。そんな思いで行動すると必ず失敗するのだとか。
人間の場合は、こちら側が誠意と情熱を持ってプッシュしていけば思いが通じることもありますが、『運』は違うのだそうです。
『運』は、こちらが「運に愛されよう」と思った時点でそれを察し、その後にどんな行動に移しても「見返りを期待してやっているんだな」と判断してしまうのだそうです。 
 
本書では、ビジネスで、また、人生で”大成功”を収めておられる著者が習慣としている行動や考え方の中から、「特にこれは・・・」というものを厳選(37項目)して、紹介されています。
その中から、私が早速実践させてもらっているものもあります。
前々回に記した 『他人を許すことは、自分を許すこと』 というのもその一つです。
他にもありますので、それらについては別の機会に、改めて記してみたいと思っています・・・。
 
『運』に愛されるには人から愛されること、それにはこちらから愛する、つまり、人のために自分ができることをし、役に立ち、喜んでもらうということ。
これは、個人にも、法人(会社)にも同様のことが言えるのでありましょう・・・。