フィロソフィー手帳

2020.08.20
    

今日は、当社の『フィロソフィー手帳』についてです。


当社には、スタッフの一員として、また一人の人間として「こういう考え方を持って臨んで欲しい」という指針のようなもの(フィロソフィー)があるのです。

それを手帳にしたため、全社員に配布をしています。

※「フィロソフィー」とは、「哲学」「考え方」のことを指しています。


社員の思いは、びっくりするほどバラバラです。

でもそれは、各人の「育った環境」や「人生観」が違うのですから、ある意味 “当たり前” だと言えます。

しかし、それを合わせないことには壮大な企業目標を達成することなどできません


目標達成は、ジグソーパズルを完成させる過程に似ています。

5千ピース、1万ピースもあるジグソーパズルを思い浮かべて下さい。

取り掛かる前は、「こんなのできるかな?」と思えるようなジグソーパズルです。


しかし、パースを一個一個埋めていけば、それだけ次にどこを埋めればよいかの可能性がドンドン見えてきます。

更に、何人かで取り組めば、より早く出来上がるのです。


しかしながら、その制作途中において、協力しない人間がでたり、「この部分は違う!」と、せっかく埋めたピースをはがしてしまうような人間がでたりすると、完成スピードが遅れるばかりか、完成すること自体できなくなってしまうのです。


だから、「社員全員の意思」を合わせる必要があるのです。


競合他社が乱立する昨今、厳しい企業間競争を勝ち抜くには、他社との “差別化” が重要課題となりますが、フィロソフィーを持っていること自体が一つの差別化にも繋がると信じています。


知識として得たものを血肉化する、つまり自分の肉体に浸み込ませ、どんな場面でもすぐその通りの行動がとれるようにならねばなりません。


即ち、正しい考え方を知っているだけでは、知らないのと同じことなのです。

自らの血肉とし、人生の節々においてその考え方を活かすことができなければ全く価値がありません。


「いつでもどこでもフィロソフィーを継続的に学び、確認してもらいたい」、、、そんな思いから、手帳という形で発行するに至ったのです。


当社社員には、日々の業務を遂行していく中において、「自分の判断は間違っていないか?」「フィロソフィーに照らしてどうか?」と自問自答する癖をつけてもらいたいと思っています。


フィロソフィーを社員全員で共有し、それを血肉化することができれば、間違いなく強い会社になっていくはずだと信じています。

逆に言えば、このフィロソフィーの全社的浸透なくして当社の成長・発展はないと考えています。

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写真は、当社のフィロソフィー手帳、『ウィズコ・フィロソフィー』です。

人間の “煩悩” の数と同じ、全108項目から成っています。

盛和塾で稲盛和夫塾長から学んだ「京セラ・フィロソフィ」(全78項目)をベースに項目を追加、加筆しました。


平成21年1月に開始した「フィロソフィー手帳」の輪読は、開始以来11年7ヶ月が経過しました。 これは私が社長である限り継続していく考えです。



※冒頭の写真は、とある日、「あま店」でのフィロソフィー輪読風景です。

毎日の朝礼時、2項目ずつ輪読し、各人が感想を述べ合う形で行なっています。

再開後のブログ記事で取り上げさせて頂いた「知足常楽」(ちそくじょうらく)、「有意注意」(ゆういちゅうい)、「あるがままに見る」についてはフィロソフィー手帳の中で取り上げ、その意味と重要性を説いています。