人生は数珠つなぎ

2012.01.16
    

私が大切にしている考え方の一つに、『人生数珠(じゅず)つなぎ』というものがあります。
日頃から意識している大切な考え方は他にもいくつかありますが、”人間関係”の面ではコレが最も大事な考え方だと思います。
  
“人間関係”に悩んでいる友人・知人が周りにいた場合には、この言葉に私の体験を踏まえながらアドバイスをさせて頂くこともしばしばです。

今日の本社朝礼時、「フィロソフィー手帳」を輪読した際に触れさせて頂いた話題でもあります。 
以下に、この言葉の意味するところを記させて頂きます。
 
お恥ずかしい話ではありますが、私は会社経営上、信用していた人物の裏切りにあった経験があります。
付き合いも長く、信頼を置いていた人間であっただけに、当時は大きく悩みましたし、彼のことを憎み、恨みもしました。  

その事件以来、彼と会ったことはありませんが、時の経過とともに私も多少は成長したのでしょう・・・、今では「私の不徳のいたすところだ。原因は自分にあったに違いない」と思えるようになりました。  

表面上は”裏切られた”という事実だけがクローズアップされますが、実は彼に助けられた部分も沢山あるのです。 

プライベートな面でいえば、私の親父が大手術をした際に大量の輸血が必要だったのですが、大雪の降りしきる中、彼が献血に協力してくれる人たちを病院に大勢集めてくれました。 
 
仕事の面でいうならば、繊維業界に身をおき、まさに”八方ふさがり”ともいうべき状況にあった平成8年、エイブルが全国にFC店を募集しているという情報を持ってきたのが彼。(当社は当初エイブルのFC店だったのです) 
ですから、当社が不動産業界に本格参入するキッカケを作ってくれたのが彼なのです。
 
また、彼がいたからこそ知り合えた仲間がいたり、また、彼の裏切りなければ現在のスタッフで仕事をしていなかっただろうとも思います。 
私は今一緒に仕事をしてくれている面々が大好きですし、少しずつではありますが理想の会社へと近づきつつあるとも思っています。
  
そういった観点からすれば、逆に良かったのかも知れません。
また、彼の裏切りがあったからこそ、精神的に随分と強くなれたという部分もあります。
 
『人生数珠つなぎ』・・・・。 
たとえ、そのとき「厭なこと」・「辛いこと」・「ムカツクこと」があったとしても、その事象のおかげで新たな出会いや展開があるのです。
 
皆さんのこれまでの人生を振り返ってみても、きっと、思い当たることがあるのではないでしょうか?
      
このことに気づけば、自分の眼前に現われる事象すべてをポジティブに捉えられるような気がしますが如何でしょう。
 
※写真は、いつも私の左腕にはまっている「お数珠」。虎目石(タイガースアイ)、”パワーストーン”のソレであります・・・。