善因善果、悪因悪果

2012.02.22
    

仏教で「善因善果」(ぜんいんぜんか)・「悪因悪果」(あくいんあっか)という言葉があります。
それぞれ、「善い行いをしていれば、いずれ善い結果に報いられる」、「悪い行為には、必ず悪い結果や報いがある」という意味であります。
 
これを、『因果応報の法則』 といいます。
これは、盛和塾・稲盛和夫塾長が「講話」の中でよく触れられるものでもあり、当社の経営理念手帳「ウィズコ・フィロソフィー」の中にも、その教えを基に1項目をなす重要な考え方の一つであります。 
以下に、その概要について記させて頂こうと思います。 
 
私たちの人生を形成する要素として二つのものがあります。
一つは 「運命」。 そして、もう一つが 「因果応報の法則」 というものであります。 
 
「因果応報の法則」・・・
これは、その人の現世における「想い」だとか「行動」とかによって作られる業(ごう)が成す現象をいうわけですが、ここでポイントとなるのは、「因果応報の法則」のほうが「運命」より若干強いということであります。
 
そのため、私たちはこの「因果応報の法則」を使うことによって、持って生まれた「運命」をも変えていくことができるというわけです。 
 
何も難しいことではありません。
人に優しく、人のために善いことをする、ただそれだけのことで人生は素晴らしいものになっていくのです。  
つまり、「善きことを想い、善きことを行なう」ことによって運命の流れを良いほうへ変えていくことができるのです。 
 
とは言っても自分の運命がどうなっているのか・・・
この点については誰も知る由もないですし、善きことをすれば良い結果が出るということもなかなかハッキリとした形では現われて来ませんから信じられないという人も多いわけです。 
 
しかし、これについては、10年、20年、30年という長いスパンで見れば必ず結果となって現われてくるものだと稲盛塾長は断言されておられます。 
 
信じるか信じないかは、あなたの自由です。
やましいことがある人ほど信じたくないのかも知れませんね。
でも、「因果応報の法則」 の存在を信じて毎日を送っていったほうが人生の結果は間違いなく良くなるような気がしますが如何でしょう・・・。