己の劣等感から怒っていないか?

2011.09.09
    

自分の中にある「劣等感」や「恐怖」から相手に接してしまうと、どうしても相手を裁いてしまうことになり、それが相手のみならず、自分自身をも苦しめてしまうことになります。
例えば、自分が部下を持つリーダー(指導者)の立場であるならば、部下に対する物言いは己の「劣等感」から言っているのか、それとも、部下に対する「愛」で言っているのか を考える癖をつけるといいかも知れません。
 
斎藤一人さんが、その著書の中でこのことについて触れておられます。
「劣等感」で怒っているときは、相手に対する「愛」とか 「配慮」がないもの。
ですから、自分で、これは劣等感で(イライラして)怒っているのか、それとも、本当に相手のために(相手の将来を何とかしてあげたいという気持ちで)怒っているのかを考えてみることが大切であると・・・。
 
よく 「お前、何度同じことを言わせるんだ!」 と部下を怒る人がいますが、何度も言っているということは、その言い方ではよく分からないかも知れないのです。
そうだとしたら、「お前にもう3回も言っているんだけど、俺の言い方が悪いかもわかんないね。じゃぁ、こういうふうに言えば分かるかい・・・」 と言って、伝え方を工夫することが大切なのです。
そういう努力もしないで、怒っても仕方がないわけです。
 
“教える” ということは、リーダー(指導者)の大切な仕事の一つでもあるわけですから、相手に伝わるようなことを、伝わるような言い方で教えなければならないのです。
重ね重ね記しますが、部下を怒る際は、それが相手に対する「愛」なのか、自分自身の「劣等感」からなのかをよく考えてみることが大切です。
そもそも、”怒る” ではなく、”叱る” であるべきなのです・・・。
 
※写真は先日『博石館』で撮影した石像です。「己の劣等感から怒ってないかい?」って言っているみたいでしょ・・・。