携帯持込みで入試不合格

2012.03.11
    

適当な写真がないので、妻と私の「携帯」を載せさせて頂きました。『iPhone4』が私のソレです。

今日で「東日本大震災」から1年となります。
震災後1年を経過しても未だ行方が分からない方も3,155名おられます。
そうした方々が一日でも早く発見されますこと、被災者の皆さんが一日でも早く普通の生活を取り戻されますことを切に願っております。
 
さて、震災については、事が事ですので、何気にコメントをためらう自分がいます。
ですので、今日は別の話題で記させて頂きます。
 
昨日、昼食をとった喫茶店で読んだ「スポーツ新聞」に掲載されていた記事についてです。
個人的には、スポーツや芸能に関する記事よりも印象に残った記事でした。
 
一昨日(9日)に行なわれた岩手県の県立高校入試でのことです。
他の都道府県もそうなのかも知れませんが、岩手県では試験会場(学校)への「携帯電話」の持ち込みを一切禁止しているのだそうです。
 
国語の試験の最中に、”廊下”に置いてあった受験生のバックの中の一つから携帯電話の”バイブレーション”が動いているのに巡回中の試験官が気づきました。
 
国語の試験終了後に持ち主を確認、その結果、一人の男子生徒が別室に呼ばれ、彼はその後の試験を受けることなく「不合格」になったとのことです。
 
これについて、岩手教育委員会は「ルールはルールなので仕方がない」とコメントを出したようであります。
 
これについて、皆さんはどうのように考えますか? 
 
もし、自分が試験官、もしくは、その場において判断を下す権限をもった人物だったら、どのように対処しただろうか・・・ ということを考えてしまいました。
 
この件に関して、法政大学の先生によるコメントも掲載されていましたが、杓子定規に「ダメなものはダメ!」と判断すべきだったのでしょうか?
 
携帯電話を持ち込んでしまったことを試験官にうっかり言いそびれたのかも知れません。
持ち込みはしたものの、置いてあったのが教室の中ではなく、廊下に置いたバックの中であったこと、また、消音バイブモードにしてあるので大丈夫だと思ったのかも知れません。
 
そんな状態ですから、「カンニング」に繋がるわけでもありませんし、ましてや相手は”中学生”。
その子にとっては今後の人生を大きく左右する「高校入試」だったのかも知れません。 
 
さて、あなたならどう判断しますか・・・? 
 
私は会社経営者ですので、自社内で似たようなことが起きた際に、どう判断すべきなのか?
別の視点からも考えてみました。
 
会社をちゃんと回していくには『規律ある文化』が要りますし、『思いやりと優しさ』も要ります。
「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」という言葉に無理やり当てはめれば、今回のように処分すること(不合格とすること)も”善”なのかも知れません。 
 
でも・・・・
う~ん、さじ加減が難しいところです。