敬天愛人(けいてんあいじん)

2010.12.04
    

鹿児島、 “薩摩” の偉人として真っ先に思い浮かぶのは誰でしょう? 
私などは 「稲盛和夫」盛和塾長 が浮かんできますが、一般的には 「西郷隆盛」(西郷南洲) ではないでしょうか・・・。
西郷隆盛は、薩摩藩の盟友「大久保利通」、長州藩の「木戸孝允」と並び、”維新の三傑” と称されている人物。
その西郷隆盛が晩年に好んで書に書いた言葉に 「敬天愛人」 というものがあります。

先日の鹿児島旅行期間中もいたるところで、この言葉を目にしました。
「敬天愛人」は、稲盛塾長が座右の銘とされ、京セラの社是にもなっている言葉であります。
 
天を敬(うやま)い、人を愛する。
 

天を敬うとは、自然の道理、人間としての正しい道、すなわち天道をもって善しとせよ、つまり、「人間として正しいことを貫く」 ことであり、
 
人を愛するとは、己の欲や私心を無くし、人を思いやる 「利他の心」 をもって生きるべしという教えです。
 
 
 
当社の社是も、この 「敬天愛人」 の意味を列記した形になっているわけです。
ちなみに当社の社是は以下の通りです。
 
 一、思いやりと優しさ、利他の心で
 一、正しいことを求め、正しいことを貫く
 一、謙虚にして驕らず、更に努力を
 
今、私が社員の皆に最も伝えたいことは、「愛情が無かったら自分の部署をよくすることはできないよ」 ということ。 まず、自分たちの部署を愛して、部署にいる仲間を愛して、部署にいる仲間を一生懸命に愛していたら必ずよくなってくるよ」 ということです。
 
自分は天によって生かされているのです。
当然、天というものは、人を平等に愛してくれるものなので、一切の私利私欲という欲を離れて、天と同じように、誰へだてなく愛情を注ぎ、そして自らを厳しく律し、無視無欲の人であることを終生の目標とすることが重要なのです。
 
天を相手にして自分の誠を尽くし、決して人の非をとがめるようなことをせず、自分の真心の足らなさをとがめる。自己を愛する心を持って人を愛し、自己を許すが如く人を許す。逆に、人を責めるが如く自己を責める。
こんな “仁愛の人” になることを人生最大の目標とし、努力し続けたいものです。
(偉そうなことを書いている私でありますが、私自身もまだまだ精進が足りません・・・)
 
当社で働く社員一人ひとりが、このような姿勢で毎日業務に当たってくれれば当社は素晴らしい会社になるはずですし、それこそ、ビジョンとして掲げる “日本一楽しい不動産会社” になれると思っております。