知足常楽(ちそくじょうらく)

2012.01.05
    

今年の「初日の出」です。名鉄須ヶ口駅から当社本社ビルを臨むアングルで撮影しました。『知足常楽』(ちそくじょうらく)、これは私が”座右の銘”としている言葉の一つ。
「足るを知れば、常に楽しく、心安らかに生きられる」 という意味であります。
 
先日(12月16日)、『三毒』(さんどく)について触れましたので、今日はその続き(補足)のような形で行かせて頂きます。
 
『三毒』、つまり 「貪欲」・「怒り」・「愚痴」というものが人間の持つ「煩悩」(ぼんのう・全108個)の中で最も大きなものだと述べました。  
その中の、「貪欲」の部分について少し掘り下げてみます。
  
そもそも人間の欲望というものには、際限がありません。
「もっと欲しい、まだまだ欲しい・・・」と思い続けてしまう。 これが人間の性(さが)だと言えます。
しかし、極力これを抑制するように努めなければなりません。
それが、自身の「人間性」を高めることにも繋がっていくわけです。
 
たとえ今、自分がどんな状況に置かれていようとも、足るを知り、「感謝」の心を持ち続けること
が大切なのです。
 
ちょっと想像してみてください。 
もし、次の日の朝、あなたが目を覚ましたら、「家族」や「友人」や「恋人」 、「家」や「着る服」や「仕事」までも、今まで持っていたものが全て無くなっていたら、まず何を思いますか・・・?
 
きっと、「元の状態に戻してくれ!」と叫ぶはずです。 
つまり、今の状態で充分に恵まれているということなのです。
このことについては、昨年、全ての日本国民が痛いほど思い知ったのではないでしょうか・・・。
 
ちなみに、「感謝」の対極にあるのが、「愚痴」というもの。 ”三毒”のうちの一つです。
現状に「不平不満」(愚痴)を言わず、いま自分が置かれている状況に「感謝」の気持ちを持つことが如何に重要かということであります。
   
※写真は、今年の”初日の出”。名鉄須ヶ口駅から当社本社ビルを臨むアングルで撮影したものです・・・。