積小為大(せきしょういだい)

2010.11.22
    

これまでに、『四文字熟語』 をタイトルとしたブログ記事を何度となく投稿してきました。
近いところでは「鶏口牛後」(けいこうぎゅうご)というものもありましたし、パッと思い浮かぶだけでも 「凡事徹底」(ぼんじてってい)・「忘己利他」(もうこりた)・「知足常楽」 (ちそくじょうらく)・「諸行無常」(しょぎょうむじょう)・「心清事達」(しんせいじたつ)といったタイトルで記してきました。
 
元来、私は 『四文字熟語』 が好きなようです・・・。
新たに素晴らしい言葉(熟語)を目にすると、それを “自分のもの” としたくなるのです。
その 『四文字熟語』 を用いて文章を書くことによって、その言葉(熟語)に対する理解が深まっていくような気がしています。
ですから、今後も 『四文字熟語』 を題材とした記事を継続して記していこうと思います。
そこで、今日は覚えたばっかりのこの言葉、「積小為大」(せきしょういだい) というタイトルで記させてもらいます。

この 「積小為大」 という言葉は、二宮尊徳(二宮金次郎)が遺したものなんです。
 
要は、 いっぺんに大きなことなんか出来ないし、やろうとしてはいけない。小さなことをコツコツ続けていきなさい。とにかく “続ける” ということが大事で、結果として、その先に大きな成果が待っているのだ。 という意味であります。
 
昔から 「継続は力なり」 ということを信じて疑わない私にとっては、心の底から共感できる言葉であります。 今後、社員に対しても、また、社外でスピーチをする場面においても好んで使っていくことになりそうな言葉であります。
 
“続ける” ということの重要性については、「盛和塾」稲盛和夫塾長の講話の中でも時折登場する昭和の思想家、安岡正篤(やすおかまさひろ)さんが、次のような言葉で説いておられますので参考にしていただければ幸いであります。
 
賢は賢なりに、愚は愚なりに一つのことを何十年と継続していけば、必ずものになるものだ。別に偉い人になる必要もないではないか。社会のどこにあっても、その立場立場においてなくてはならぬ人となる。 その仕事を通じて世のため人のために貢献する。そういった生き方を考えるべきである。