能力の差を超えるのは志

2012.03.19
    

「Qちゃん」と「コウくん」・・・、ゴールインは間近のようです。

シドニー五輪女子マラソン金メダリストの”Qちゃん”こと高橋尚子さんの「熱愛」が報道されていました。
お相手は、高橋さんの現役時代にレースを支えてくれた「チームQ」の元トレーナーの男性。
高橋さんは彼のことを”コウくん”、彼は高橋さんのことを”Qちゃん”・・・ そんなふうに呼び合っているのだそうです。
 
ちなみに、うちは”健ちゃん”・”ちいちゃん”です・・・。
  
さて、今日は”Qちゃん”で思い出した話がありますので、それを記させてもらいます。
 
高橋さん(Qちゃん)が、小出義雄監督のもとに弟子入りすること(積水化学に入社すること)を懇願した際に、述べたのが次のような言葉です。
 
「お願いします。私を強くしてください。お給料は要りません。ご飯が食べられればいいんです」
 
当初、小出監督は、何の実績もなく、大学卒で年齢もいっていた高橋選手を入社させることをためらったのだそうです。
 
しかし、そんな小出監督の心を動かしたのが上記の言葉だったとのことです。
「走りたい」・・・ そのためなら、給料も要らない。
 
そんな、健気(けなげ)な思いが小出監督の心を動かし、その後の”Qちゃん”の人生を切り開いていったのです。 
 
やはり、”一流”になる人は「志」が違うものです。
身体全体からほとばしる「強い思い」というのは周りにも伝わり、周りを動かしていくことにもつながるのだと思います。
 
人間には「能力」の差があります。
しかし、「人生」はその差によって単純に決まってしまうものでもありません。 
 
それを補完し、更なる高みをもたらすものがあります。
それが「強い思い」・・・、「熱意」・「志」というものでありましょう。
 
  
さて、この度の「熱愛報道」について、テレビレポーターが”Qちゃん”に質問をしていました。
「マラソンに例えるならどんな感じですか・・・?」
 
それに対する”Qちゃん”の回答は、「40キロ地点を超えた感じですかね・・・」
 
う~ん、ゴールは目前のようです。 お幸せに・・・・。