能力を未来進行形でとらえる

2012.03.21
    

当社の経営理念手帳『ウィズコ・フィロソフィー』です。煩悩の数と同じ全108項目から構成されています。

昨日に引き続き “盛和塾ネタ”でいかせてもらいます。 
 
稲盛和夫塾長(京セラ名誉会長)からの教えで『能力を未来進行形でとらえる』というものがあります。
新たな目標を立てたりするときなどは、「あえて自分の能力以上のものを立てるようにしなさい」とおっしゃいます。
 
いま自分が持っている能力を考え、「できる」・「できない」を言うことは誰にだってできることです。
それでは、新しいことや、より高い目標を達成することなどできるはずもないだろ・・・ということです。
 
いまの自分には到底できそうもないと思われるような目標を、未来の一点で必ず達成すると誓い、その一点に合わせて自分の能力をその目標に対応できるようになるまで高める方法を考えることが重要。
 
自分の能力を”未来進行形”でとらえ、いま出来ないものを何としても成し遂げようとすることからしか、画期的な成果は生まれない・・・というのが、その意味するところであるわけです。
 
当社の経営理念手帳『ウィズコ・フィロソフィー』の中にもこの項目を設けており、ここではリーダーが目標達成の計画を立てるときを例に掲げ説明を加えていますが、このことは何もリーダーに限ったことでは当然なく、新入社員、社歴(経験)の浅い社員にもいえることです。
 
そんな若い人たちこそ、余計に意識しなければならないことかも知れません。
 
自分がまだやったことのない仕事を頼まれた時などに、「それは私にはできません」だとか、「自信がありません」だとか言っちゃダメなのです。
 
こうした言葉を吐いてしまえば、全ての可能性の扉が閉じられてしまいます。
 
仮に、心の中で「できるかな・・・」とか、「自信がないな・・・」と思っても、返事は「ハイ!」
この返事以外はNGです。
 
仕事を頼まれたときは、前向きな気持ちでそれを受け入れ、とにかくやってみる・・・。
 
返事は常に「ハイ!」。 笑顔をつくって「ハイ!」というのです。
そして、教えてくれる人の話をうなづきながら聞く・・・。
 
こんな姿勢が大事。 絶対に忘れてはならない姿勢だと思います。
これを習慣づけることができれば、周りから可愛がられること間違いなし。
自分のスキル、人間性も向上することは間違いありません。