道徳なき経済は犯罪に近い。経済なき道徳は寝言

2012.01.14
    

皆さんの通っておられた小学校の校庭の片隅にありませんでしたか?
薪を背負い読書をしている銅像・・・。
その銅像のモデル「二宮金次郎」こと、二宮尊徳が述べた言葉が今日のタイトルとさせて頂いたものであります。
  
「道徳なき経済は犯罪に近い。経済なき道徳は寝言」
今日は、この言葉の意味について記します。
 
個人的に勝手に解釈している部分があるかもしれませんので、もし違っていたらゴメンなさい。  
これは、「商人たる者の心得」のようなものであります。
 
お金(利益)のためなら、道徳なんて無視、多少インチキしたって大丈夫、気にすることは無い・・・
そんな企業経営がまかり通るような昨今の世の中ではありますが、それでは駄目だよということです。
「企業道徳」、つまり、「倫理観」を持たないまま商売をしているのは”社会悪”。
そんなのは、まるで”犯罪”だぞ・・・ というのが前半の意味するところです。

 

 

当社では、毎日の朝礼時に『フィロソフィー手帳』(ウィズコ・フィロソフィー)の輪読を行なっていますが、これは企業が業績を伸ばすには「社員の意思を合わせる」ということが重要であり、かつ、永続的に成長発展を遂げていくためには「道徳教育」が欠かせないという観点から行なっているわけであります。 
 
 
しかし、意思・考え方を合わせ、「倫理観」を持ってさえいればそれで良いというわけでもありません。 
いくら道徳を説いて、社員が愚直にソレを実践したところで、会社を維持運営、永きに亘り継続させていけるだけの「利益」がなければ、そんなものは”寝言”に過ぎないよ・・・
これが後半部分の意味するところです。
「衣食足りて礼節を知る」ということでしょうが、まさに名言だと思います。 
経営者の立場にある人であれば、徹底的に頭に叩き込んでおくべき言葉でありましょう。