部下との人間関係を見つめ直す

2011.09.05
    

普段から好感を持っている人と、そうでない人の場合では、同じ言動であっても、受ける立場からすると全く違った感じ方をするものです。
このことは、よく 「セクハラ」を例に言われます。
例えば、ある男性が女性の肩に何気に触れたとします。 そんなとき、男性がその女性から好感を持たれているような人だった場合は別段問題にもなりませんし、中にはそれを嬉しく思う女性だっていることでしょう。
しかし、男性がその女性にとってあまり好きではない人であったり、キライな人だったような場合には、同じことをしても「セクハラだ!」というふうに言われてしまうのです。
 
「部下指導」にあたる際にも、この点をシッカリと認識しておく必要があります。
これは自分と同性の部下であっても同じです。
「褒る」や「叱る」ということについても、人間関係のあり方次第で、その”方法”は違うでしょうし、その”効果”自体も全然違うわけです。
要は、人は誰しも嫌いな人から褒めてもらったところで嬉しくもありませんし、叱られたって素直になれないものなのです。
 
ですから、まずは ちゃんとした「人間関係」を築くところから始めなければなりません。
これは決して “部下と迎合する” という意味ではありません・・・。
 
「人間関係」を築く大前提としては、自分自身が”公正無私”であること、仕事に対しての”本気さ”が部下に伝わること、そして、厳しい中にも部下に対する”愛情”がうかがえる といったことなどが必要となってきます。
その上でしか”本当の信頼関係”を築いていくことはできません。

時には 「お酒」を交えながらのコミュニケーションも必要でしょう。 その中で、本音でぶつかり合ったりすることも大切だと思います。
さもなければ、「褒める」・「叱る」ことから期待される本来の効果は望めませんし、逆に、裏にはまったりすることにもなります。
果たして、部下との「人間関係」は出来ているのか・・・・ 
この辺りを自分でよく検証してみるといいかも知れません。
 
※「見つめ直す」ということで、ギュッと目を見開いた像の写真を用いました。特別な意味はありません・・・。