高野山

2009.08.28
    

26日(水)・27日(木)は、一泊二日の家族旅行に行ってきました。出かけた先は『高野山』。2004年の7月には世界遺産にも登録された1200年の法灯を守る真言宗の聖地です。 5年ぶり2度目の訪問となった今回は、聖地の中の聖地とも言える「奥の院」と、空海が密教の根本道場として建立した根本大塔や真言寺院の規範となる金堂などの堂塔19棟が境内に並ぶ「壇上伽藍」をメインに観光しました。  老杉や檜が茂る「奥の院」の参道両脇は、数十万ともいわれる墓碑で埋まっており、織田信長や豊臣秀吉といった戦国武将のものも多く見つけることができました。 宿泊したのは「普門院」。美と健康に寄与するといわれる”バイタルミネラル温泉”を有する宿坊です。”宿坊”とは、信者や参拝者が泊まるために生まれた寺院内の施設。高野山で一泊するには、この”宿坊”を利用するほかないのです。 普門院では、肉食を禁じた厳しい戒律の中で生まれた健康食「精進料理」に舌鼓を打ち、朝6時半から行われる勤行にも立ち合わせていただきました。厳粛な雰囲気の中、心が洗われたような気がしました。 それにしても驚きなのは、1200年もの昔に、今でこそ自動車道路や鉄道が整備され便利にはなっていますが、”天空”ともいわれるこのへんぴな場所を開拓し、よくぞ道場を建てたということです。空海(弘法大使)の執念というか、信念の強さに感嘆させられます。確固たる信念が偉大なことを成し遂げるといういい例です。 日頃、『盛和塾』において「強烈な願望を心に抱く」ことの重要性を教わっていますが、改めてそれを感じ取った次第です。