「常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で」、、、、 これは、盛和塾において稲盛和夫塾長(故人/京セラ名誉会長)が説かれていた【経営の原点12ヶ条】といわれるものの最終項目、“第12条” であります。
ちなみに12ヶ条は以下のとおりです。
【経営の原点12ヶ条】
第1条: 事業の目的、意義を明確にする
第2条: 具体的な目標を立てる
第3条: 強烈な願望を心に抱く
第4条: 誰にも負けない努力をする
第5条: 売上を最大に、経費は最小に
第6条: 値決めは経営
第7条: 経営は強い意志で決まる
第8条: 燃える闘魂
第9条: 勇気を持って事に当たる
第10条: 常に創造的な仕事を行なう
第11条: 思いやりの心で誠実に
第12条: 常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で
この【経営の原点12ヶ条】は “経営のセオリー” であることに留まらず “一個人が人生で成功する為のセオリー” と言えるものでもあります。
今日は、そのうちの “第12条” について記させてもらうことにします。
「仕事」で、また「人生」で “成功” を収めたいのなら、『常に明るく』なければなりません。
これは、絶対条件。イロハのイです。
明るい人の周りには、人が集まりますし、それにより “チャンス” も多く廻ってくることになります。
「明るい」だとか、「暗い」だとかは、個人の “性格” だと思われがちですが、稲盛塾長はそうではないと断言されました。
「明るい」のは、生まれ持った性格ではなく、“努力” の結果だということです。24時間、意識して明るく振る舞うようにすることが大事なんだそうです。
24時間というと、何だか疲れるような気がするかも知れませんが、毎日毎日やっていれば、それが習い性になり、疲れることなどないとのことです。
そして、同時に『常に前向き』であること。
この姿勢も絶対に忘れてはなりません。
『常に明るく』していることによって訪れた “チャンス” 活かすためには、『常に前向き』であることが欠かせないわけです。
稲盛塾長は、『前向き』の例として、ワコールの創業者である塚本幸一さん(故人)のエピソードを我々塾生に紹介されました。
稲盛塾長は、塚本氏のことを“兄貴”のように慕っておられたようですが、塚本氏(当時は、ワコール会長)が癌を患われ、稲盛塾長がお見舞いに病室を訪れた時のことです。
当然、個室に入院されていたのですが、病室の扉を開けてビックリ。 なんと、癌を宣告されたばかりの人が、病室の中でマージャンをやっておられたのだそうです。
稲盛塾長が驚いて声をかけると、塚本会長は次のようなことを言われたということです。
「癌が見つかってめでたいから、マージャンをしとるんや。医師から宣告されなくてもオレは癌だったわけや。それが見つかったんだから、今からは癌に対処することができる。つまり、いい方向に向かっていくんだから、めでたいというわけや・・・」
やっぱり、成功する人はどこまでも前向きだと稲盛塾長も唸ってしまったということでした。
そして次に、『夢と希望を抱く』ことを忘れてはなりません。
「夢と希望」がある人は、少々のことでへこたれませんし、なかなか死ぬこともないということです。
ただし、この「夢と希望」は、なるべく“外向きのもの”、いうなれば「世のため、人のためになるもの」、「良心に則ったもの」でなければならないということです。
また、「夢と希望」を “持つ” のではなく、“抱く”。 簡単に置いてしまうようなものではなく、“絶対に離さない” という気概が必要ということです。
最後に、『素直な心』。
「素直ほど、これに勝る力はない!」
稲盛塾長は、これを松下幸之助さんを通じて学んだそうであります。
幸之助さんは、そうとう素直な心の持ち主だったようですよ・・・。
【常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で】、、、
どうですか? 一見シンプルな言葉ではありますが、とても奥が深いですよね・・・。
写真は、私が今も大切に使っている「クリアファイル」です。【経営の原点12ヶ条】が記してあります。(^^)v
Copyright © WIZ CORPORATION
Co., Ltd. All Rights Reserved.