先日、「なるほど」と感じた話がありますので、今日はそれを皆さんにもご紹介させてもらいます。
江戸時代の農政家であり思想家でもある二宮尊徳(通称:二宮金次郎)は、『いもこじ会』という会を開き、そこに女房たちを集めては井戸端会議のように色々な話をさせたそうです。そこで話し合われる内容に方向付けをして、内容のある話になるように気を配りました・・・・。
今日私が何を書きたいかは、『いもこじ』という言葉の意味を理解するとそれが見えてくるかと思います。 昔は芋の皮をむくのに、水を入れた桶の中にたくさんの芋を入れて、その中に棒を入れてかき混ぜ、芋どうしをこすり合わせて、皮をきれいにむいていたのだとか・・・・。それを『いもこじ』と言うようです。そういう作業のときに女房たちが集まって、それぞれが芋の皮をきれいにむきながら、同時に話し合いによってお互いの心もきれいにしていたということです。
この『いもこじ会』の話はすごく象徴的な話です。私たち人間一人一人も、桶の中の芋が芋どうしでこすれ合って皮がむかれ、きれいになるのと同じように、多くの人との出会いを通じ、お互いを磨き合うことで始めて一人の人間としての輝きを得ることができるのではないでしょうか。 両親や配偶者、恩師、先輩、同僚、友人、そして仕事上の客先等々、すべての出会いに感謝せねばなりません。
今から私は、静岡へ出かけてきます。株式会社第一不動産さんの「忘年会」に参加するためです。こんな私にお声を掛けて頂きましたことに感謝すると同時に、この忘年会を、ただ単なる”飲み会”で終わらせることなく、”いもこじの会”とできるよう意識して臨んで参ります。
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