人生方程式(盛和塾/稲盛和夫塾長からの学び)

2021.07.19
    


今日は、盛和塾(令和元年12月末日をもって閉塾)在籍時に稲盛和夫塾長(京セラ名誉会長)から教わった『人生方程式』についてです。

「人生および仕事の結果」は以下の方程式で表されます。


  『人生・仕事の結果』 = 『能力』 ✕ 『熱意』 ✕ 『考え方』


あなたの周り、たとえば、職場内や部活動とかにおいて凄い能力を持った人がいるとしましょう。その人物を、勝手に自分の “ライバル” として据えることとします。

そのライバルと比較して『能力』 が劣っていたとしても仕方がありません。

だって、能力は先天的なものなんですから・・・。


じゃあ、そんな凄いライバルに仕事、もっと言えば人生において勝てないかといえば、決してそうではないのです。

ライバルに勝る『熱意』さえあれば十分に勝つことだって可能です。

とかく能力のある人は、その自分の脳力を鼻にかけ、努力を怠ったりすることがありますからね・・・。

稲盛塾長は、この「熱意」を 「誰にも負けない努力」 という言葉に置き換えて説明をされました。 “誰にも負けない努力” を続けていけば、仮にライバルと比較して能力の部分で劣っていたとしても十分に逆転が可能というわけです。


そして極めて大事なのが、『考え方』という要素です。

なぜなら、「考え方」には “マイナスの概念” が存在するからです。

「能力」と「熱意」の点数幅は「0点~100点」、最低点は「0点」ですよね。

しかし、「考え方」には “悪い考え方” というものがありますから、最低点は「-100点」になってしまうのです。


ですから、「能力」と「熱意」をかけた数字が高ければ高い人ほど、“悪い考え方” を持ったら大きなマイナスの数字になってしまう、つまり、悲惨な人生になってしまうのです。

わかりやすい例が「オウム心理教」の幹部連中です。

彼らは、「能力」も抜群、優秀な大学も出ており、“サリン” だって作れちゃうわけです。また、麻原尊師のために “ハルマゲドン”、そんな「熱意」にも満ち溢れていました。そんな連中の「考え方」といえば・・・・。

そう、だからあのような人生の結末を迎えたわけです。


要は、『能力』 が劣っていたところで悲観することはないのです。

それをカバーするだけの『熱意』、つまり、「誰にも負けない努力」を持ってすれば、足りない『能力』をカバーできるのみならず、ライバルに勝つことだってできるのです。

そして、己の心を高め、正しい『考え方』を抱き続けることができれば、必然的に仕事も人生も上手くいくはずなのです。


『能力』の無い私にとっては、とても勇気をもらえる方程式で、初めてこの算式を教わったときは目からウロコでした。

実際に皆さんの周りを見渡してみても、大体こんなふうになっていませんか?!


仮に今、努力もしない、考え方も良くない人なのに上手くいってるような人が周りにいるとしましょう。

でも、それはそう見えるだけかもしれませんし、一時的なものかもしれません。

10年、20年、30年という長いスパンで見ると必ず結果となって表れるはずです。


再度、人生方程式を以下に記して本日のブログ記事を締めさせてもらいます。

 
 『人生・仕事の結果』 = 『考え方』 ✕ 『熱意』 ✕ 『能力』


※稲盛塾長は、ある時点から上記のように『考え方』と『能力』の位置を入れ替えて記されるようになりました。3つの要素を “大事な順” に記したカタチになっています。



今日の写真は、私のデスク横の書棚にある「稲盛和夫経営講話CD」、盛和塾入塾当初に購入したものです。この中にも本日取り上げました方程式について触れられたものがあります。