写真は当社の「経営指針書」です。
この冊子のP.10~11には、当社(私)の『経営における基本姿勢』を列記しています。
全8項目のうちの7番目に、「ハッキリ物を言います」 とあります。
そのまま以下に転記をしますと、、、
いい人と思われたい、という気持ちは捨てます。いい人と思われたいがために突っ込んでいかないと、ハッキリ物が言えないし、そのために後でイヤな思いもするし、期待を裏切られたことによって相手を嫌いになったりもします。また、物をハッキリ言わないと、攻められっぱなし、という形になります。あまい発想、あまい期待は持たず、言いたいことは言います。______ このように記しています。
新入社員が入社をするたびに、私とマンツーマンで、この「経営指針書」の読み合わせを行なうのですが、ここ数年この部分について、「本当にこれでいいのか?」と戸惑う私がいるのです。
私は社長に就任以来、ずっとこのスタンスで臨んできました。
プライベート、ビジネスを問わず “対外的な折衝” とかにおいては基本的にこのスタンスです。
自分で言うのも可笑しいかもしれませんが、“外交”は私の得意分野であり、友達も多いほうだと思いますが、時に、このスタンスのために険悪な雰囲気になったりしたこともあります。
あるとき、親友のYさん(同業者/不動産会社社長)から、「渡辺さん、“ねずみ色”もあっていいんじゃないですかねえ・・・」と諌められたことがあります。
私は元来、物事を白黒ハッキリさせたい性格で、また、そうあるべきだと信じてきただけに、その言葉が妙に心に引っかかっているのです。
余談ですが、
私は「白黒ハッキリ」スタンスですので、ジャンケンの際にも「チョキ」は出しません。男だったら、「グー」か「パー」。2本の指だけを出す中途半端な「チョキ」は嫌いなんです。それを一部の人達に知られちゃいましたので、ジャンケンについてはメチャクチャ弱いんです。(^^;
話を戻しますね。
「白黒ハッキリのスタンスのため、険悪な雰囲気になったりした」と過去形で記しましたが、現在、いやここ数年来、そうしたことはありません。
ですので、多少は柔軟性をもった物言いをしているのかも知れません。
上手に世渡りすることは大事でしょう。でも、自分の信念を捻じ曲げてしまうのはどうなのか・・・? いまだ答えを出せずにいる私がいます。
読者の皆さんは如何ですか?
大きな組織の中に身をおいていると、力関係もあり、なかなか自分を出せない、出しちゃいけないことも多いですよね・・・。
私の尊敬する人物の一人に、「白洲次郎」という人がいます。
同氏は、吉田茂首相の側近だった人物ですが、彼が以下のような言葉を残しています。
弱い奴が強い奴に抑え付けられるのは世の常で致し方なしと諦めもするが、言うことだけは正しいことを堂々と言って欲しい。
少なくとも、私は今後もこのスタンスだけは堅持していく所存です。
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