「自ら反る」みずからかえる

2010.01.25
    

10日ほど前のことですが、「シートベルト未装着」で反則切符を切られました。

 
凄く寒かったので、ダウンジャケットを着込んだままベルトを装着し発進・・・・。
発進したものの、身動きがとりにくいので装着しなおそうとベルトをはずした際に、お巡りさんに見つかりました。
車に乗り込んでから1~2分の出来事です。
  
これにより、ずっと維持してきた『ゴールド免許』じゃなくなってしまうこともあり、
 「そりゃないですよ~」 と興奮気味に口答えをしてしまった私。
 
「渡辺さんだけじゃないし、ルールだから・・・」 とお巡りさんに諭されながらも納得しない私。
  
その日は、気分のすっきりしない一日を過ごしました。
  
一昨日、盛和塾の稲盛和夫塾長(京セラ名誉会長)の人生哲学にも多大な影響を及ぼしたといわれる思想家、安岡正篤さんの言葉に、「自ら反る」(みずからかえる) というものがあるということを学びました。
  
これは、『論語』・『孟子』の根本精神といわれるものなのだそうです。
 
安岡正篤さんは、次のようの述べられています。
 
  石につまずいて怪我をしたとしよう。
  「こんちくしょう!」と言って石を蹴る人間がある。
  そういうのはつまらない人間である。
  つまずいた時、「ああ、うっかりしていた。俺もまだいけないぞ」と反省する。
  たとえば、武道の達人だったら、つまずいてひっくり返るということなど決してない。
  物につまずいてひっくり返るなんて、これは迂闊(うかつ)の致すところだ。
  修行未熟の致すところだ。
  だから、そういう時には、「しまった、俺もうっかりしておった」と自ら反る。
  それが本当の人間である。
  その人は確かな人であり、進歩する人だ。
 
この文章を読んで、自分自身が物凄く恥ずかしくなりました。
まだまだ、「人格者」には程遠い、未熟な、未熟な、私であります。
「神様、ごめんなさい!」といった感じです・・・・。