「被害者意識」が成長を止める

2010.12.10
    

「誰かから攻撃されている」・「仕事をさせられている」と感じる人は、成長が止まっている人です。
相手方は、その人のことを思って話していたり、事を起こしているにも関わらず、”攻撃されている” と受け止めてしまう人は、学ぶことを忘れた人だと言えます。
こういう人は成長しませんし、こういう人に未来はないような気がします。

仕事を会社からやらされているというふうに感じる人は、自分の意思で入った会社であるということも忘れ、勝手に “被害者” になっているのです。

会社に入った動機は、一人ひとり違うでしょう。
中には、何となく入社したという人もいるかも知れません。

でも、いったん就職し、組織の一員となったからには、”ただ何となく” では済まされません。
入社したことが 「運命」 であり、「縁」 であるとしても、その上に立って、自主的にその 「運命」 ・「縁」 を生かしていかねばなりません。
「今、自分に何ができるか」、「今、自分は何をしたらいいか」、「何かもっとすることはないか」 と常に考えなくてはなりません。
いわば、”仕事を創り出す努力” が大切なわけです。

たとえ、それが会社から与えられた仕事であっても、創意工夫を凝らし、自らそこに興味を見いだしていき、ついには、夢にまで出てくる程に仕事に惚れるという心境になることが大切なんだと思います。

年齢の若い社員の人にとっては、人生で一番大事な時期をそこの会社で過ごしているということになるのです。
ですから、ただ単に「生活をしていく為」・「給料をもらう為」だけにこの大事な時間を費やすことはもったいないことです。

会社は、自分自身のスキルや人間性を磨く “道場” であるとも言えます。
それも、月謝を払うどころか、逆に給料までくれる実に具合のいい道場です。
こうした認識に立てば、仕事に取り組む姿も謙虚に、しかも、力強いものになるのではないかと思いますが如何でしょう。

勝手な “被害者意識” を抱いて、「不平不満」 を鳴らすのではなく、すべてを 「善」 と捉え、常に前向きに能動的な努力を積み重ねていく、ゴチャゴチャ言わずに頑張る、一生懸命に働く習慣を身につけることが、仕事で成功を収めるため、ひいては、人生で成功を収めるためには極めて重要な要素であるといえるのではないでしょうか・・・・。