「10・10・10」の法則(帝国ホテルの教訓)

2021.02.11
    


先日、テレビニュースを見ていたら、帝国ホテルが「サービスアパートメント事業」に乗り出した旨の報道がなされていました。

本日開封した『週刊全国賃貸住宅新聞』(2月8日号)にもこれに関する記事が一面記事として掲載されていました。


帝国ホテル全客室の内、99室を賃貸仕様にアレンジするとのことで、3月15日から7月15日までの利用分の予約を今月1日からスタートしています。


貸出期間は、1か月単位でもOKですし、最低5泊からの利用もOK。


料金は、月単位の利用の場合が36万円 ~ 72万円で、日ごとに利用する場合は一日当たり3万 ~ 6万円。

この料金の中には共有スペースでの朝食(軽食)や駐車場、ジム・プール・サウナ、ミーティングルーム、ビジネスラウンジの利用、荷物の預かりサービス等の料金も含まれています。


経営幹部層の「第2の仕事場」として、また、「富裕層のセカンドハウス」的な利用を見込んでいるとのことです。


このコロナ禍が、約130年の伝統と格式を有する超一流ホテルの経営にも多大な影響を及ぼしているということで間違いないでしょうね・・・。


でもコレ、面白い試みかもしれません。 需要はシッカリあるような気がします。

私のレベルじゃとても借りられませんけどね・・・。(^^:



それでは、この辺で今日の本題へと移らせてもらいます。


今日は、「帝国ホテル」に関連する内容で行かせてもらいます。

10年前のブログ(2011年6月14日付)において一度記していますが、再度いきます。


「100-1=0」、 サービスは10秒で崩れる


これは、帝国ホテルの元社長、藤居寛さんが語られた言葉。

帝国ホテルにおける “サービスの教訓” にもなっているものらしいです。


この言葉について、藤居寛さんが 月刊誌 『致知』 の中で語っておられます。

(致知出版社の 『人間力メルマガ』 で最近取り上げられていました・・・)


以下、そのまま転記します。


帝国ホテルのサービスの教訓としている算式がありましてね。

それが「100-1=0」というものです。


ホテルでは、ドアボーイがお客様をお迎えして、それぞれの持ち場が連携しておもてなしして、最後にまたドアボーイがお送りするわけですけれども、そのうちのどこか一つでもミスがあれば、他でどんなに素晴らしいサービスをしてもすべて台無しになってしまいます。

ですからたった一つのことでも気を抜いてはいけない。


一つマイナスがあれば答えは99ではない、0だというのが「100-1=0」なんです。


同じことを 「10・10・10(テン・テン・テン)の法則」 というふうにも言っています。


信用、すなわちブランドを構築するには十年かかる。

しかし、そのブランドを失うのはたった十秒なのです。

そして失った信用、ブランドを盛り返すにはまた十年かかるということです。


長い時間をかけてつくり上げたブランドも、たった十秒で崩れます。

ですから、一瞬一瞬のお客様との出会いを本当に大事にしなければいけないのです。


お客様にご満足いただけると、「さすが帝国ホテル」と褒めていただけるのですが、たった一つ間違えると、「帝国ホテルともあろうものが」という評価になります。

中間の「まあまあ」という評価がないのが当社の宿命なのです。


ですから「100-1=0」や、ブランドは十秒で崩れるという訓戒を心に深く刻んで、

「さすが帝国ホテル」と言われるように頑張ろうと声を掛けています。


具体的には「さすが帝国ホテル推進運動」という活動を行っておりまして、ホテル運営をしていく上で大事なオペレーション面、ソフト面、ヒューマン教育などについて常時協議を重ねています。

また、特に「帝国ホテルらしい」行いをしたスタッフや部門に対して、社内表彰も行っています。


しかし、人間のやることというのは理想どおりには絶対にいきません。必ずミスもあります。

その時には、「お詫びとお礼は一秒でも早く」 というのが鉄則です。

原因をキチッと究明して、そのお客様が札幌でも沖縄でも、飛んでいってお詫びします。

これをやらなければ駄目ですね。



どうですか?

我々のようなサービス業に従事する人間にとっては、すごく大事な心掛けですよね。

当社スタッフの中には、私のブログを読んでくれている者が結構います。

彼らにも是非とも肝に銘じて欲しい内容ですので、本日のテーマとして取り上げた次第です。


100-1は、ゼロ。 10・10・10(テン・テン・テン)だでねー!

みんな、しっかり頼むよ!!