【渡辺の本棚】 「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」

2010.04.27
    

昨日の経済ニュースに、マクドナルドが新デザイン店舗を導入した旨のものがありました。
従来の店舗より、高級感のある店舗を出店することにより差別化を図るのだそうです。
その店舗においては、100円メニューなし、最大50円の値上げをするのだとか・・・。
 
本日ご紹介させていただきますのは、その日本マクドナルドの社長である原田泳幸氏によって
執筆された「日本マクドナルド社長が送り続けた101の言葉」(かんき出版) です。
 
「マクドナルド」といえば、「ユニクロ」と並ぶデフレ勝ち組企業の代表格。
この本は、原田社長がウィークデイの毎日、14万人の社員とクルー(店舗で働くスタッフ)および
ビジネスパートナーの人たちに発信し続けたブログの中から、読者が仕事や人生を考えるときの
ヒントとなるようなものを集め、加筆・修正を加えたものです。
これを読むと、マクドナルドの経営戦略の奥深さや成長要因等をうかがい知ることが出来ます。
 
今回発表となった新戦略からも分かるように、単なる低価格路線で伸びてきたわけではないのです。
日本マクドナルドの成長の大元、基礎にあるのが 「QSC」 というもの。
 
 「Q」は、クオリティ(Quality)
 「S」は、サービス(Service)
 「C」は、クレンリネス(Cleanliness)
 
『クオリティ』は、文字通り、品質・美味しさ・安全性・できたてであること等、
           お客様が求める商品の質すべて。
『サービス』は、スピードやホスピタリティ(温かいおもてなし)といった、
           お客様が快適な店舗体験をするための全ての気配り。
『クレンリネス』は、清潔感 です。
 
原田社長は、マクドナルドの戦略の優先順について、第一に 「永遠のQSC向上」 であると
述べられています。
「一にQSC、二にQSC、永遠にQSC」 なんだそうです。
 
それほど大切な「QSC」。
これは、マクドナルドのようなレストランビジネスに限らず、当社が生業(なりわい)とする不動産
ビジネスにおいても当てはまる”基礎の基礎”だといえるのでしょう。
当社も、この辺りを見直していく必要がありそうです。