アリの観察

2009.08.01
    

現在、我が家では「アリの観察」をおこなっています。NASAのテクノロジーで開発された特殊ジェル”アントクアリウム”を使っての観察です。この”アントクアリウム”は、アリの巣となり、水分やエサにもなる優れ物です。 この観察、我が家にとっては今回が3回目の観察となります。初回は今から5~6年前、”アントクアリウム”が新聞で紹介されているのを見てのチャレンジでした。 観察にあたっては、まずアリを捕獲する必要があります。この時の注意点は、アリを手で捕まえないということです。手で捕まえようとすると、圧力が掛かった際にアリが「蟻酸」を発し、それが原因で数日後には死んでしまうからです。我が家では、砂糖を入れた試験管をアリの巣の近くに置いて捕獲します。そのときは4匹を捕獲、そのアリを”アントクアリウム”の入ったケースに入れると、はじめは「レスリング」をはじめます。おちつくと、「ミーティング」をはじめるのです。(本当に「ミーティング」をしているんですって・・・・。早いチームだと30分、遅いと2週間ほどミーティングをしてから穴を掘るのです。) このときは1週間ほどミーティングをしてから穴を掘りはじめました。途中、一匹が空気穴に挟まったまま死んじゃいましたが、残った3匹で見事なトンネルを作り上げました。 これに味を占め、翌年も同じように観察を行いましたが、このときはなぜか失敗。穴を掘ることもなく4匹すべてが死んでしまいました。異なる巣から捕獲したアリを一緒に入れてしまったのかも知れません。 そうそう、注意点があります。アリを途中で追加することは厳禁です。たとえ同じ種類のアリであっても、違う巣のアリは一緒に住むことが出来ないのです。また、同じ巣のアリであっても暫く別々に生活してしまうとケンカをすることがあるようなのです。 今回は、それ以来のチャレンジです。今回は、前回までの倍以上の勢力、10匹を捕獲して観察に入りました。今回のチームのミーティング時間はとても短く、30分程のミーティングで作業を開始しました。アリたちは、「ミーティング」の結果をもとに「チームワーク」で巣を掘りはじめ、驚くほどの美しいパターンのトンネルを作り上げました。今回のチームには、”ヤル気”のあるのが2匹いて、この2匹が率先して働いています。逆に、2匹が死んでしまいました。アリの世界にも「2・6・2」の法則があるようです・・・・(笑)。  とにもかくにも、このアリの観察は面白いですよ。アリの種類は、日本国内だけで250種、世界中ですと1万種を超えるのだそうです。アリの種類やチームによって形や大きさなどが全く違う個性豊かな美しいトンネルを作り上げるのです。 未知なるアリの驚くべき世界を体感できると同時に、この”アントクアリウム”は、ピンクやブルーの綺麗な色をしていますので、お部屋のちょっとしたインテリアにもなるんです。 皆さんも、是非チャレンジしてください。特に、小さなお子さんがおられる家庭にはオススメです。