“暗黙のルール” みたいなもの・・・。
私たちの身の回りには沢山ありますよね。
会社内のみならず、家庭内においても絶対にあります。
「集団の中に身を置いた人間は、その集団の中において暗黙のうちに了解されたルールに従って動くものである」と、某著名コンサルタント(教育系)の方が語っておられます。
“暗黙のルール”、 これが肯定的(プラス)なものであればいいのですが、ひとたび否定的(マイナス)なものが出来上がってしまった折には厄介なことになります。
例えば、家庭内において、親が子供に対し「ご飯を残したらオヤツはあげないからね!」と言っておきながら、結局オヤツをあげてしまった場合、子供は「親は脅しを言っているだけなんだ」というふうに捉えるようになり、やがては、全ての物事について親の言うことに従わなくなってしまうのだとか・・・。
これは、会社内における社員教育についても同じことが言えます。
当社の場合、物事に対する考え方や判断基準を『ウィズコ・フィロソフィー』という経営理念手帳に落とし込んで、これをベースに経営にあたっているわけですが、それにそぐわないような考え方や行動を起こす社員がいたならば、しっかりと正していかねばなりません。
仮に、私がそれを見て見ぬふりをしたならば、「フィロソフィー」自体がどうでもいいものになってしまいます。 ですから、厳正に対処していかねばならないのです。
また、当社の業務で言えば、こんな例もあります。
当社管理物件において「家賃滞納」が発生しているとしましょう。
当事者(入居者)も、当初は「まずい・・・」とか 「申し訳ない・・・」 といった気持ちを持っておられるはず。「賃料は期限までに支払うのが当然である」、「滞納は悪である」 という認識を持っているはずなんです。
でも、当社がそれに対する “督促業務” を怠ってしまえば、「な~んだ、1ヶ月ぐらい家賃が遅れたって特に何も言われないんだ・・・」、「家賃は、払えと言われてから払えばいいんだ・・・」という “暗黙のルール” みたいなものが出来上がり、滞納が常習化していくことに繋がっていくのです。
そうした“変な”というか、否定的(マイナス)な 「暗黙のルール」 を醸成させてはならないのです。
そのためには、 「ダメなものはダメ!」・「一度口に出したことは何があっても実行する!」 、そんな強い姿勢が肝心となってくるのでありましょう。
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