読者の皆さんは、森信三(もりのぶぞう)という人物をご存知でしょうか?
同氏は、地元愛知が生んだ哲学者かつ教育者(1896~1994)で「国民教育の父師」と仰がれる人物。愛知県半田市の“名誉市民”でもあります。
致知出版社から同氏の 『幻の講話』 という書籍が発刊されています。
全5巻で構成されており、各巻30話づつ講話が掲載されています。
その中の第3巻に、「育児と家計」という講話が収録されています。
そこには、「お金のやりくり」について、“なるほど”と感じ入る内容が記されていますので、今日はそれを以下に抜粋・転記し、ご紹介させていただきます。
一文ずつ噛み締めて読んでみて下さい。
経済というものは、丁度水のようなものでありまして、収入が多くなればそれに応じて、支出もまた多くなりがちなものであります。
ですから、そうした意味からは、われわれ人間は生きているかぎり、経済に対して手放しでいられるということは、よほど例外的な場合以外には無いと考えてよいでしょう。
そこで最後に、家計を引きしめる上で、大切と思われる事柄を2、3申し添えることにいたしましょう。
それは、
(1)「入るを計って出ずるを制する」ということでありまして、これは経済上永遠不動の鉄則といってよいでしょう。
次には、
(2)いかに安いからといって、当分不用の品は買わぬということ、
(3)同時に、買う以上は、自分の身分より多少良いと思われる品を求めて、大切にして永く愛用すること、
(4)なお予定しなかった品物で、ある金額以上の品物については、必ずその場で買わずに、その日は一たん家へ帰って、それでも尚どうしてもあきらめかねる様な場合には、財布と相談の上で、翌日もう一度出かけて行って買う様にすること。
この方が、たとえ交通費は使っても、結局は経済的になりましょう。
最後に
(5)大きなお札をくずすのを、一日でもよいから先に延ばすことです。 (一同爆笑)
とにかく、以上の五カ条をよく守られたら、たとえご主人の俸給が十分でないとしても、とにかく金に困るということだけは、終生なくてすみましょう……
どうですか?
「お金のやりくり」について、実に的を射ていると思いませんか!?
私自身が肝に命じるのは勿論、きっぷが良すぎる妻にもシッカリ心しておいて欲しい内容であります。(^^;
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