全機現経営

2011.11.23
    

『全機現』(ぜんきげん)という言葉をご存知でしょうか?
この言葉の意味については以前にも記させて頂いたことがあるのですが、”今こそ”、本当に”今こそ”、コレが大事だと思いますので、改めて取り上げさせて頂くことにしました。
私自身、この言葉を知ったのは今から6~7年ほど前のこと。 ある経営者の方から教えていただきました。 当時、その方は『全機現経営』という言葉の意味、および、その重要性を切々と説いておられたのを思い出します。
 
『全機現』とは、曹洞宗の開祖である道元の言葉で、「全部の細胞・機能・技術・能力を現す、発揮する」 という意味なんだそうです。
 
例えば、「組織」においても、やみくもに人員を増やすのではなく、現在いる人に、もっともっと能力を発揮してもらうことにより、素晴らしい成果が出せるということです。
 
ですから、『全機現経営』とは、「今いる社員をフルに活かす経営」と言い替えることができます。
 
この言葉、5年前の経営計画書に”今期のテーマ”ということで掲げさせてもらったことのあるもの
でもありますが、昨今の経済状況を鑑みると、今、改めてこの『全機現経営』というものの重要性
がクローズアップされてきていると感じています。
 
「社員」(人)だけではありません。 「物」・「金」・「時間」・「情報」等、私たちの周りにある全ての経営資源を『全機現』させていくことにより、活路も開けていくのではないでしょうか・・・・。 
逆に、『全機現』していかねば会社も個人も生き残っていけない、そんな時代が到来しているのだと思います。 
 
※前回に引き続き、あま市甚目寺地区で撮影した「マーガレット」。淡いピンクの花が可愛らしいですね・・・。