変な「暗黙のルール」を醸成させない!

2010.10.10
    

“暗黙のルール” みたいなもの・・・・。
こんなものが、私たちの身の回りには沢山ありますよね。
会社内であったり、学校、家庭内においても絶対にあります。
 
集団の中に身を置いた人間は、その集団の中において暗黙のうちに了解されたルールに従って
動くもの・・・・。 こんなふうに、ある著名な教育系コンサルタントの先生が語っておられます。
 
“暗黙のルール”、 これが肯定的(プラス)なものであればいいのですが、ひとたび否定的(マイナ
ス)なものが出来上がってしまった折には厄介なことになります。
 
例えば、家庭内において、親が子供に対し 「ご飯を残したらオヤツはあげないからね!」 と言っ
ておきながら、結局オヤツをあげてしまった場合、子供は「親は脅しを言っているだけなんだ」 と
いうふうに捉えるようになり、やがては、全ての物事について親の言うことに従わなくなってしまう
のだとか・・・。
 
これは、会社内における社員教育についても同じことが言えます。
当社の場合、物事に対する考え方や判断基準を 『ウィズコ・フィロソフィー』 という経営理念手帳
に落とし込んで、これをベースに経営にあたっているわけですが、それにそぐわないような考え方
や行動を起こす社員がいたならば、しっかりと正していかねばなりません。
仮に、私がそれを見て見ぬふりをしたならば、「フィロソフィー」自体がどうでもいいものになって
しまいます。 ですから、厳正に対処していかねばならないのです。
 
また、当社の業務で言えば、こんな例もあります。
当社の管理物件に入居して頂いている方が 「家賃の滞納」 をされたとします。
滞納をしている当人も、当初は、「まずい」とか 「申し訳ない」 といった気持ちを持っておられる
はずです。 「賃料は期限までに支払うのが当然である」、「滞納は悪である」 という認識を持って
いるはずなんです。
しかし、当社がそれに対する督促業務を怠ってしまえば、 「な~んだ、1ヶ月ぐらい家賃が遅れ
たって別に何も言われないんだ・・・・」、 「家賃は、払えと言われてから払えばいいんだ・・・・」
という “暗黙のルール” みたいなものが出来上がり、滞納が常習化していくことに繋がっていくの
です。
 
そんな”変な”というか、否定的(マイナス)な 「暗黙のルール」 を醸成させてはならないのです。
そのためには、 「ダメなものはダメ」 、 「一度口に出したことは何があっても実行する」 、
そんな姿勢が肝心となってくるのでしょう。