率先垂範

2010.12.21
    

リーダーが取るべきスタンスの一つに 『率先垂範』(そっせんすいはん) があります。
リーダーは、人が嫌がるような仕事も真っ先に取り組んでいく必要がありますし、自分が他の人にして欲しいと思うことを、自ら率先して行動で示さねばなりません。
それは、どんなに綺麗な言葉を並び立てたところで、行動が伴っていなければ人の心を捉えることが出来ないからであります。
当社の 「経営理念手帳」(ウィズコ・フィロソフィー) の中にも、この項目が盛り込んであります。
 
しかし、この 『率先垂範』 について、勘違いしている人も多いのではないかと思いますので、今日はこの辺について記させてもらいます。 (かくいう私も、昨年までは間違った認識をしていた一人であります・・・)
 
まず、「自分が率先して見本を示していけば、部下はいつか気づいてくれるだろう・・・」
こういう考え方は、問題外。 これでは “リーダーの職責” は全く果たしていません。
 
また、「まず自分がやって見せてから、部下に求めよう・・・」  これもダメ。
以前の私は、これが 『率先垂範』 だと思っていたのですが、これでは “タイムロス” が生じてダメだということを学びました。 
 
本当の 『率先垂範』 は、こうです。
「ハッキリとした方針を部下に示し、それを具体的な行動に落とし込みます。その実践を部下に求めると同時に、リーダーである自分自身が模範となるべく率先して動く」 
 
「自分が行動すると同時に、部下にも求める」 これこそが、真の 『率先垂範』 なのであります。