私の子供時代は、どこの小学校の校庭にも薪を背負いながら読書をする「二宮金次郎の銅像」が設置してあったものです。
(私の母校、新川小学校にもありました・・・)
しかし、最近ではソレを見かけることはなくなりました。
「子供が働くことを推奨しているようだ」とか、「戦時教育の名残ではないか」というふうに言われ、“いま”の児童教育方針にそぐわないというのがその理由のようです。
また、「歩いて本を読むのは危険な行為」だし、そんなものを設置すれば “ながらスマホ” を肯定することにも繋がりかねないという声もあるのだとか・・・。
「なるほどね~」という感じはしますが、昭和生まれで昭和育ちの人間としては、「なんだろね~」という気持ちも湧いてきます。(^^;
さて、その二宮金次郎(二宮尊徳)が遺した言葉に『積小為大』(せきしょういだい)というものがあります。
これについては以前にも取り上げたことがありますが、改めていかせてもらいます。
この言葉の意味は、「いっぺんに大きなことなんか出来ないし、やろうとしてはいけない。小さなことをコツコツ続けていきなさい。とにかく “続ける” ということが大事で、結果として、その先に大きな成果が待っているのだ」というもの。
昔から「継続は力なり」ということを信じて疑わない私にとっては、心の底から共感できる言葉であります。
前回この言葉を取り上げた際、「今後、社員に対し、また、社外でスピーチをする場面においても、好んで使っていくであろう言葉だ」というふうに記していますが、実際にはさほど使ってきていないように感じますので、今日を契機に私の大好きなフレーズである「コツコツ、勝つコツ」と併用、積極的に使っていこうと思います。
“続ける” ということの重要性については、「盛和塾」で学ばせて頂いていた頃、稲盛和夫塾長(故人/京セラ名誉会長)が、その講話の中で時折取り上げられていた昭和の思想家、安岡正篤(やすおかまさひろ)さんが、次のような言葉で説いておられます。
最後にその言葉を記して、本日のブログを締めさせてもらいます。
賢は賢なりに、愚は愚なりに一つのことを何十年と継続していけば、必ずものになるものだ。別に偉い人になる必要もないではないか。社会のどこにあっても、その立場立場においてなくてはならぬ人となる。 その仕事を通じて世のため人のために貢献する。そういった生き方を考えるべきである。
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