経営は強い意志で決まる

2011.11.25
    

ご存知でしたか? 今日は、一年の”10分の9”が終わる日なんです。
月日の経つのは早いもの。まさに「光陰矢のごとし」です・・・。
あらゆる人間に平等に与えられているものは「時間」だけ。 人生を有意義なものにしたければ、この時間を最大限に有効に使う必要があります。 今の時間に全力を尽くす生き方を心掛けたいものです。
 
さて、今日の本題です。
昨日は「全国賃貸管理ビジネス協会東海支部」が主催するセミナーに参加してきました。
講師を務めて頂いたのは、株式会社Detoの恩田多賀雄社長(盛和塾岐阜代表世話人)。
全6回シリーズで、稲盛和夫塾長が説かれる『経営の原点12ヶ条』を紐解いてもらっているのです。
ちなみに、『経営の原点12ヶ条』 は以下に記すとおりです。
 
1 事業目的・意義を明確にする
・公明正大で大義名分の高い目標を立てる
2 具体的な目標を立てる
・立てた目標は常に社員と共有する
3 強烈な願望を心にいだく
・目標達成の為には潜在意識に浸透するほど強く持続した願望を持つこと
4 誰にも負けない努力をする
・地道な仕事を一歩一歩堅実にたゆまぬ努力を
5 売上げは最大限に経費は最小限に
6 値決めは経営
・値決めはトップの仕事、お客も喜び、自分も儲かるポイントは1点である
7 経営は強い意志で決まる
・経営には岩をも穿つ強い意志が必要
8 燃える闘魂
・経営にはいかなる格闘技にも勝る激しい闘争心が必要
9 勇気を持ってことにあたる
・卑怯な振る舞いがあってならない
10 常に創造的な仕事を行う
・今日より明日、明日より明後日と常に改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる
11 思いやりの心で誠実に
12 常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する 
 
  
第4講だった昨日は、第7条「経営は強い意志で決まる」 および、第8条「燃える闘魂」 について解説して頂きました。
恩田社長は、つい先日、稲盛塾長とお会いする機会があったようで、その際に 「いま、名古屋で不動産会社向けに『経営の原点12ヶ条』のセミナーをやっています」という旨の話をされたのだとか・・・。 その際に、稲盛塾長から 「いま、どこの部分をやっているんだ?」 と尋ねられ、恩田社長が 「今度、第7条と第8条をやります」 というふうに答えたところ、「今はそこが最も大事なんや。しっかりやってくれ」 と激励をされたとのことです。
そう、いま求められているのは”強い意志”と”燃える闘魂”なのであります・・・。
 
さて、昨日のセミナー内容についてです。
恩田社長は 「意志とは、”命”だ」 というふうに語られました。
「無機質の会社を生かすも殺すも社長次第。社長が”命”を吹き込んでいなければ、いくら素晴らしい仕組みやルールがあったところで上手くいかない・・・」と稲盛塾長が盛和塾において語っておられる内容を紹介された形です。
このセミナーは、経営者のみならず、各社の幹部社員・現場責任者も対象にしていましたので、この点については「現場を預かる者」にも当然言えることです・・・ と説かれました。
「みんなで仲良くやりましょう」というものではないのです。 とにかく、現場責任者が”命”を吹き込んでいかねば、組織は良い方に向かってはいかない・・・ と、切々と語られました。
実際、JALが劇的に再生している要因の一つは、間違いなくこの部分であると稲盛塾長も語っておられます。
 
まずは、”命”を吹き込む!
これがないと何も始まらないのです。 今日の活動は、過去に吹き込んだ”命”が形になっているということを忘れてはなりません。
そして、その命は”強い命”でなければならないのです。
経営を行なっていく上では、事業形態や事業内容も必然的に変わっていきます。 同じ商売、同じやり方で、ずっと行けることなど絶対にないわけです。
そんな中で会社を続けていくには、経営者に”強い意志”がないとできないのです。
でも、本当に”強い意志”を持っている人(会社)は意外と少ないので、これを馬鹿みたいにやっていけば、それだけで物凄い差がつく。 それも、皆が思っている以上に早く差が出るものなんだ・・・と、稲盛塾長も語っておられるようです。
 
最後に、自分が本当に”強い意志”を持っているかどうかの判断基準を記させて頂きます。
それは、何かあったとき、事が上手く運ばないときに、それを「景気」や「社会環境」や「他人」のせいにしているか否かということです。
「他人」等のせいにしているうちは、意志は弱いと言って間違いありません・・・・。