過去の実績には賞味期限がある

2010.10.09
    

先日、我が家にいる3匹の 「スーモ君」 について記しましたが、一昨日「スモモちゃん」 が、その
仲間入りをしました。
リクルート社の森友希さんから貰いました。
森さんは、このたび当社売買仲介部(ウィズアンドウィズ) の担当になったのです。
私のところに挨拶に来てくれた際に、「スーモ君」1匹と 「スモモちゃん」1匹 を置いていってくれ
ました。

妻が、リビングにある観葉植物にぶら下げておいたところ、学校から帰った二女(小2)がそれを
見て大喜びしていました。 ちょうど、前日に 「スモモちゃんもいるといいんだけどな~」 って言って
いたとこ ろ だったのです。
結局、現在我が家には、「スーモ君」が4匹、「スモモちゃん」が1匹 合計5匹がいることになりま
す。

ちなみに、「スーモ君」 はスーモ星からやってきて地球で住まいを探しているという設定になって
おり、「スモモちゃん」 はスーモ星No,1の “グラビアアイドル” という設定になっているようであり
ます。
 
 
さて、ここでいきなり話を変えさせて頂きます。
当社では現在 「採用活動」 を行なっている最中ですが、社員を採用する際に私が留意している
点がいくつかあります。 その中の一つに 「過去の実績だけに依存している人ではないか?」
というものがあります。
 
企業の “平均寿命” は、この10年で随分と短くなっているようです。
かつて、「会社の平均寿命は30年」 と言われた時代がありましたが、今や、「10年も続けば
立派なもの・・・」 と言われるような時代になってしまいました。
ちなみに、今では、起業から10年経って残っている会社は20%に過ぎないと言われています。
 
企業の寿命が短くなったのは、「商品」 や 「サービス」 の寿命が短くなったということが大きな
原因だといえるでしょう。
「昨年売れていたものが、今年になったらサッパリ売れない・・・」 とか、
「先月まで行列ができていたお店が、今月は閑古鳥が鳴いている・・・」 とか、こんなことが日常
茶飯事となってきているのです。 会社経営をしていく上では、ほんと厳しい世の中であります。
 
「商品」 や 「サービス」 の寿命が短くなれば、それを売ったり、提供したりする 「ノウハウ」自体
も寿命だということであります。 当社が身を置く 『不動産業界』 もしかり。 インターネットやPCの
普及により、「集客方法」 や 「接客方法」 が数年前とは、まるで違うわけです。

   「以前は、こういう方法でお客様の来店があったのに・・・」
   「以前は、こういう接客手法で成約に至っていたのに・・・」

“こてこて” の営業力で勝負して、それなりの成果を上げていた人。いわば、「過去の成功体験」と
いうか、実績のある人ほど、そんなふうに思ってしまいます。
そういう人は、なまじ成功しているだけにプライドが高く、過去のやり方を変えようとはしないもの
です。 その結果、新しい職場や業務に馴染めず、戦力になるどころか周りの足を引っ張るような
ケースに陥るのです。
 
ですから、「履歴書」 に過去の輝かしい職歴・遍歴を綴ってある人ほど要注意だと思っています。
過去の実績だけに依存しているようだと、新しいことに対応できなくなってしまいます。
そんな観点からも、当社では “バリバリ” の業界経験者は基本的に採用していません。
 
「過去の実績には賞味期限がある」 このことを忘れてはなりません。
常に変化、常に前進、常に新しいことにチャレンジしていくことが大切です。
 
決して、これは人ごとではありません。
私自身も、そして、当社も、「過去の成功体験」 は捨て去り、時代の流れに乗った考え方、手法を
講じていかねばなりません。
「現状維持は後退である」
このことを常に念頭に置きながら、柔軟な姿勢で経営にあたって参ります。