切迫感

2011.06.12
    

街のあちらこちらに 「あじさい」 がキレイな花を咲かせる季節となりました。
今朝、車に乗りながらラジオを聞いていたら 「あじさい」 について語られていました。
「あじさい」の花の色は、その 『土壌の性質』 によって変わってくるのだとか・・・。
“酸性”の場合は「青色」系。 ”アルカリ性”の場合は「赤色」系の花を咲かせるのだそうです。
ということは、写真の「あじさい」は”酸性”と”アルカリ性”の入り混じった土壌の上に咲いているということでしょうか・・・・。
 
 
さて、この辺で話を一転させ本題に移らせて頂きます。
 
ここ数年来の不況でよく耳にした言葉に 「ピンチはチャンス」 というものがありますよね。
ピンチこそ、”創意工夫” を生む絶好のチャンスであると・・・。
でも、出来ることなら “ピンチ” は避けたいものです。
 
ピンチじゃなくても 「切迫感」 というものを常に抱いていれば “知恵” も出てくるというものだ というふうに、登山家で理学博士である西堀栄三郎さん(故人)が語っておられます。 (西堀栄三郎さんは、日本が初めて計画した第1次南極越冬隊の隊長を務められた方でもあります)
 
西堀さんは、そもそも人間というものは自分の責任を他へ転嫁したがるものだ。
何が悪いだとか・・・、上役がどうだとか・・・。
でも、その癖をやめ、自分の与えられた仕事は “自分の責任” と考えることが重要だ。 責任者だから、どこへも持っていけないとなると 「切迫感」 も強くなるし、それにより “知恵” も出てくる。
また、「今は良いとしても未来はどうなんだ・・・」 というふうに常に意識することがとても大事であると強調しておられます。
 
経営者のみならず、社会で働く者、いや、今の日本で暮らす全ての人が 「未来に対する切迫感」 を抱いて生活していくことが必要なのでありましょう。
漫然と一日一日を過ごしていては、いつか大変な目に遭うことになるかも知れません・・・。
今の日本の指導者たちには、こうした 「切迫感」 があるのか・・・、「切迫感の欠如」 が今回のような未曾有の震災被害を招いたと思えてなりません・・・。