全国賃貸管理ビジネス協会 「朝倉慶氏の講演会」

2009.03.25
    

昨日は、全管協(全国賃貸管理ビジネス協会)東海支部の「役員会」と「支部例会」、そして「懇親会」に出席しました。 支部例会の中では、経済予測の ”超プロ” K氏こと朝倉慶さんから、マスコミでは報道されないリアルな経済情報についての講演会がありました。朝倉氏の執筆された『大恐慌入門』という本は、アマゾン4位・ビジネス堂々1位にランキングされベストセラーになっています。そんな旬な方の講演でした。  講演の内容を私なりにまとめてみますと以下のとおりです。

今回の不況は、100年に一度の大不況といわれているが、100年に一度どころではない。1921年の世界大恐慌時の株価暴落より今の方がひどいのである。今回の不況は、世界から来ているものなので竹中氏が唱えるような構造改革では済まない。我々では、決して解決できないような問題である。サブプライム等の金融派生商品、”金融機関” がしでかしたもので、しでかしたことが余りにデカすぎて収拾がつかない状況だ。現在、表に出ているのは、ほんの氷山の一角であり水面下には、とてつもない不良債権が存在している。その額は、世界で”6京円”という想像もつかない額になっている。各国の中央銀行は『お金』をドンドン刷ることによって、その穴を埋めようと考えている。 そのはけ口がどこに行くのか? 貨幣価値が無くなり、必ずインフレへと向かうであろう。「お金」というものが信用できなくなるので、「金」や「プラチナ」といった『モノ』に向かう。 『お金』より『モノ』の方が強い時代がやってくる。 アメリカンエキスプレスが、お金を返してくれた人に3万円をあげるというキャンペーンをやっているところをみると、アメリカンエキスプレスは経済の状況がもっと悪くなる、消費が下がるのはまだこれからだと見ているわけである。 全世界のGDPの内、約2割がアメリカのGDPであり、アメリカのGDPのうち約7割がアメリカ国民の消費である。これまでは、アメリカ人が、身の丈以上の消費をしていたからこそトヨタの車も売れていたのであって、サブプライムの問題により、これがはげ落ちた。自動車業界も大変だが、それ以上に電機業界は悲惨な状況にあるのが現実である。 アメリカ発の金融危機でありながら、最後はアメリカは強い。「金」の保有量なども他国と比べ群を抜いているし、なんだかんだ言っても最終的にはアメリカの実力を見せつけられることになるだろう。 とにかく今の流れは非常に危ない方へ行っている、相当暗い状況である。しかし、現実を直視することが重要である。最悪の事態を想定しなさい。その覚悟を決めなさい。そうすれば違ったものが見えてくるのではないか・・・・  こんな、とてもシリアスな講演でした。   最後の質疑応答のコーナーで、「不動産はどうですか?」という質問をされた方がありましたが、朝倉氏は「お金」で持つよりは、『モノ』である「不動産」のほうがよいでしょう・・・・と言っておられたことを付け加え記しておきます。

私としては、「ピンチはチャンス!」このことを信じ、現実から目をそらすことなく、危機感をもってこの不況に立ち向かっていこうと思います。  昨日のWBC、日本が世界をとりました。一人一人がチームのために頑張る姿に感動、また、苦しみながらも頑張る選手の姿に大きな元気をもらいました。こういう不況下ではありますが、前を見据えて一生懸命がんばっていきましょう。昨日、イチロー選手のインタビューでもありましたが、一生懸命やっていれば”神が降りてくる”のです。 「絶対に負けない!」そんな強い気持ちで頑張っていこうではありませんか!!