土地活用としての「老人介護事業」

2009.10.11
    

昨日は、土地の有効活用として『老人介護事業』に関心をお持ちのオーナー様を、小牧市にある「有料老人ホーム」へ見学目的でお連れしました。 一口に『介護事業』といっても、その形態は多岐にわたっています。 このオーナー様が考えておられる対象地の面積からみても、ここと同じような「有料老人ホーム」を建てるには無理がある状況ですが、介護事業全般について理解を深めていただくという目的での見学となりました。 このオーナー様が実際に関心をお持ちなのは、「デイサービス」と「デイケア」を複合させたタイプ。これがオーナー様の理想形のようですが、運用面を考えると「デイサービス」と「ショートステイ」の複合タイプが現実的です。この組み合わせですと、”運営事業者”を見つけやすいようです。 オーナー自らが、こういった施設を直接的に運営するには難しい面があり、プロの”運営会社を見つけなければならないのです。オーナー様は、運営会社のリクエストを取り入れながら建物を建て、それを運営会社に丸ごと貸すことにより賃貸料を受け取るという形になるのです。 昨日は、実際の施設を見学する前に、この施設の所有者であり建築会社でもあるS社を訪れ、「モデルルーム」にて色々と解説を頂きました。 なお、肝心要の”運営会社”については、S社の介護事業部が責任を持って確保をし、その上で建築に至るようです。  昨日見学させていただいた「有料老人ホーム」は、9月に入居者場集を開始したそうですが、ほぼ8割がた入居者が決定しているような状態でした。 賃貸住宅が供給過多にある状況下において土地活用を考えた場合、こういった「老人介護事業」に目を向けるのも間違いなく有効な選択肢の一つです。