今日の中日新聞朝刊[尾張版]の冒頭に、清須の『朝日遺跡』から出土した遺物を紹介する、県埋蔵文化財センターの企画展「円窓をのぞいてみれば」が清須市の県清洲貝殻山貝塚資料館で開催されている旨の記事が大きく載っていました。 この企画展では、『朝日遺跡』で数多く出土し、使い方がいまだに解明されていない、側部に拳ほどの丸い穴の開いた「円窓付土器」をはじめ、数々の珍しい遺物を紹介されているとのこと。 この企画展、入場料無料で10月25日まで開催されているようですので、ご興味のある方は訪れてみたらいかがでしょう・・・・。 そこで本日は、この『朝日遺跡』(貝殻山貝塚)を取り上げてみたいと思います。
今からおよそ2400年前、日本列島へ大陸から新しい文化が伝わりました。水田での米作りであったり、鉄や青銅をはじめとする金属加工などの新しい技術が導入され、ここに暮らす人々の生活模様や社会が大きく変わっていきました。この時代を”弥生時代”(紀元前3世紀~3世紀)と言います。 愛知県清須市、西春日井郡春日町、名古屋市西区にまたがる『朝日遺跡』は、この弥生時代を代表する遺跡の一つで、東西1.4㎞・南北0.8㎞にわたる広大な範囲からは多くの住居跡やお墓が見つかっており、また、集落を廻るように出土した様々な防御施設からは、この時代が争乱の時代であったことを伺い知ることができます。 この遺跡は、かの有名な佐賀県の吉野ヶ里遺跡にも匹敵するほどの巨大なものなのです。遺跡からは、土器・石器・骨角器・金属器・木製品などの出土品も沢山見つかっており、写真の「貝殻山貝塚」敷地内に設けられている資料館には、これら弥生時代を代表する考古資料が展示されています。
この貝塚には、今から35年くらい前、私がまだ小学生だった頃に課外授業?か何かで来たような記憶がありますが、今回はそのとき以来の貝塚訪問となりました。 施設も老朽化しており時代の流れを感じた次第です・・・・。
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