中国の故事に『桃李もの言わざれども、下自ら蹊を成す』(とうりものいわざれども、したおのずからみちをなす)というものがあります。
安倍総理の出身大学「成蹊大学」の名前の由来はこの故事から、また、俳優の「松坂桃李」さんの名前の由来もここにあるとのことです。
その意味するところは、「桃や李は何も言わないが、その花の美しさや果実に引かれて人が集まり、自然と木の下に道ができる」。 ※「李」とは、「すもも」のことです。
「桃」や「李」は、“人徳のある人” の喩えで使われており、要は「徳ある人のもとには自然と人々が寄ってくる」ということです。
『徳がある人』というと、“聖人君子” と呼ばれるような人を思い浮かべたりしますが、「人柄が良い人」も同じではないかと思うのです。
つまり、「人柄の良い人や、優れた人徳のある人のもとには、その人を慕って自然に人が集まってくる」ということです。
では、『人柄の良い人』とは、どんな人をいうのでしょうか・・・?
私なりの答えとしては、周りが「この人を助けたい」とか「力になりたい」、つまり「応援したい」と思えるような人です。
皆さんは、どんな人を応援したいですか?
陰気臭い人より「陽気な人」の方がいいですよね。「いつも笑顔を絶やさない人」です。
また、「頑張り屋さんの人」、「いつも謙虚で決して威張らない人」、「一緒にいると安らぎをくれる人」、、、 こんな人たちも応援したくなるはずです。
自分だけではなく、人の幸せのために精一杯働くことのできる人、つまり、‟利他の心” を持った心の温かい人は、結局のところ、めぐり巡って自分自身が助けられる、つまり、応援されるんです。
人間は決して一人では生きてゆけません。知らず知らずのうちに誰かの助けを受けているはずなんです。
仮に、「自分だけの力でここまで来たんだ」と豪語し、いま、我が世の春を謳歌しているような人であっても、果たして “人生最後” においてはどうでしょう。幸せでしょうか・・・?
私はそうはならないと思います。
結局のところ、幸せな人生を送りたい、成幸(成功)したいと思うのなら、自分の人間性を磨くこと以外にないと思いますが如何でしょう・・・。
写真は、定休日だった昨日、地元のスーパーで買った桃です。
すでに食べ終えましたが、見た目どおり美味しかったですよ・・・。
桃は私の大好物なんです。(^^)v
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