今こそ「全機現経営」

2022.06.09
    


以前、ある経営コンサルタントの先生から発信されているメールマガジンの中で、『全機現』ぜんきげん)という言葉について、その重要性が説かれていました。


この『全機現』という言葉、これは、曹洞宗の開祖、道元の言葉で、「全部の細胞・機能・技術・能力を現す、発揮する」という意味です。

組織においても、やみくもに社員を増やすのではなく、現在いる人にもっともっと能力を発揮してもらうことにより、素晴らしい成果を出せるということです。

『全機現経営』とは、「今いる社員をフルに活かす経営」と言い換えることができます。


2006年(16年前)の経営計画書に、「今年度のテーマ」ということで掲げさせてもらった言葉でもありますが、昨今の経済状況を鑑みると、今あらためて、この『全機現経営』というものの重要性がクローズアップされてきていると感じます。


当社では、今期の『チェンジ&チャレンジ』というスローガンのもと、一昨日、組織の改編を発表、7月1日から新組織体制で臨みます。

「社員スタッフ」を始め、「物」・「金」・「時間」・「情報」等、私たちの周りにある全ての経営資源を『全機現』させることによって、今以上、今より格段上の成果をあげることも可能になるはずだと考えての改編です。


改編を決めた以上は必ずや成果を残す、これが正解だったという答えを出さねばなりません。

そのためには、同部署のスタッフ間は勿論、他部門との連携を今まで以上に密にすることが重要になってきます。

例えば、自部門にとって有益な知識やスキルを持っている人が他部門にいるのであれば、その人の指導を仰ぐといったことも、時に必要でしょう。

というか、当社は小さな会社なんですから、そうしなきゃいけないんです。


社員一人一人が妙な “こだわり” や “メンツ” をかなぐり捨てることによって、『全機現』 を成しうるはずです。

逆に、『全機現』を成すことが出来なければ、会社も個人も生き残ってはいけない、今、そんな時代が到来しているような気がしてなりません。


みんな、締まっていこうぜ!!