以前、「盛和塾」で学ばせていただいていた頃、稲盛和夫塾長(故人/京セラ名誉会長)が 『人との付き合い方』 について触れられたことがあります。
人生というものは、“運命的な人” との出会いによって決定されるものである。そして、その人が当方にとって好意・善意で手を差し伸べてくれる人かどうかを見極めることが大切であり、それが本意であると確信できたならば、その人からの好意・善意をトコトン大切にしていくべきです・・・ と仰っておられました。
また、同輩との付き合い方についても次のように助言をされました。
自分が人間的にも成長していこうと思うのであれば、「自分より立派な人」・「自分より成長した人」・「無私の考えの人」・「善意の人」と付き合うようにしなさい。 ただ単に気が合うだけで、自分以下のレベルの人と付き合っても自己の成長には結びつきません・・・。
やはり、「誰と付き合うのか」が重要なのです。
自分がもがき苦しみ、悩みを相談したようなときに、本当に “好意・善意” をもってアドバイスをくれる人物か否か・・・ この見極めが肝心です。
相手が自分自身の幸せを感じていないような人物、不満タラタラの人物であれば、適切なアドバイスなど期待できるはずもありません。
逆に、あなたが幸せになることについて、妬みの感情を抱いている場合だって考えられます。
そして、傷の舐め合い状態にでもなったら、それこそ最悪、あなた自身の浮上の目も完璧に消え失せてしまいます。
また、相談相手が自分と若干でも “利害関係” のあるような人物の場合も要注意。冷静に自分と相手の立ち位置や関係を見つめてみることが大切です。
そもそも人間というものは、“保身” といったエゴの心理を持ち合わせた動物だということを忘れてはなりません。
最後にもう一度記しますが、
付き合うべきは「自分より立派な人」・「自分より成長した人」・「無私の考えの人」・「善意の人」であります。
このいずれにも該当しないような場合は、付き合い方を根本から考え直したほうがいいかも知れません・・・。
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