前々回のブログ記事の中で登場させた言葉、「命とは時間である」、、、 これは、日野原重明さん(故人/聖路加国際病院名誉院長)が生前おっしゃっていた言葉です。
日野原先生は、オウム真理教が起こした「地下鉄サリン事件」の医療現場最前線において陣頭指揮をとられた方であります。
『ウィキペディア』によると、晩年の日野原先生は100歳を超えてのスケジュールも2、3年先まで一杯という多忙な毎日を送っておられたとのこと。
乗り物で僅かな移動時間も原稿執筆に使い、日々の睡眠時間は4時間半、週に1度は徹夜をするという生活を送ってこられたようです。
(96歳にして徹夜を止め、睡眠を5時間に増やされたそうです。)
また、命の続く限り現場に立ち続けるという信念を貫き、生前には「少なくとも110歳まで現役を続けることを目標にしている」と語るほどだったようです。
(2017年7月18日、105歳でご逝去)
そんな、すごい方が語った言葉が「命とは人間が持っている時間である」なのです。
さて、読者の皆さんは この「命とは時間である」という言葉を、どう感じますか?
私がこの言葉を最初に知ったのは、日野原先生が取り上げられていたNHKのドキュメンタリー番組『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』か、人間学を学ぶ月刊誌『致知』の中、いずれかだと思うのですが、先生の生き様と相まって、凄く印象に残り、「ハッ!」としたのを覚えています。
毎日毎日刻々と時間が過ぎていくということは、私たちの命も刻々と削られているということです。
しかも、あとどれぐらい削られたら終わりなのかということを知らないまま、毎日を過ごしているわけです。
「命が削られている」という観点からすると、一分一秒が “命がけ” なんだと捉えることができます。ですから、“のほほ~ん”と無為に人生を過ごしている場合ではないのです。
「自分が生きる目的は何なのか?」、「自分は何のために生れてきたのか?」ということを明確にし、その上で「今の自分がすべきことは何なのか?」ということを真剣に見つめ直す必要がある、そうすることが重要であると思うのですが、如何でしょう・・・。
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