「中華民國紅十字会」 表敬訪問

2011.10.30
    

昨日のブログで予告を致しましたが、今日は先日の「台湾研修旅行」(全国賃貸管理ビジネス協会東海支部)の行程内で訪れた『中華民國紅十字会』(ちゅうかみんこくこうじゅうじかい)について記させて頂こうと思います。
先の「東日本大震災」において、我が国は世界各国から様々な災害救助・支援活動をして頂きました。 アメリカによる「トモダチ作戦」(Operation Tomodachi)には私も涙をこぼしました。
 
「義援金」についても、世界の多くの国が届けてくれました。
その中でも、最も多額の義援金を届けてくれたのが「台湾」(中華民國)であります。
今現在どれぐらいの金額を届けて頂いているのかは知りませんが(7月中旬には200億円を超えていたと記憶しています)が、5月上旬の段階で約57億台湾元(日本円で約160億円)を届けてくれたのです。
この段階ではアメリカも同額の義援金を届けてくれていましたが、台湾の人口はアメリカの約10分の1以下の2300万人。 また、台湾の平均所得は日本円に換算すると約160万円だということを考慮すると、間違いなく台湾が”世界一”の金額を届けてくれたことになります。
震災後1週間が経過した3月18日の夜に放送されたチャリティー番組では、4時間の放送時間内に21億円を超える寄付を集めてくれたのです。 この点については、インターネット上でも大きく取り上げられました・・・。
 
しかし、です。
震災から1ヶ月後の4月11日、菅総理(当時)がアメリカやイギリスの新聞7紙に対し「感謝広告」を出したのですが、中国に対する配慮なんでしょうか・・・、台湾はその対象から外れたのです。
いうならば、我が国は、”国家”としての義理を欠く という恥ずかしいことをしてしまったわけです。
 
これについては、一日本国民として 「それは、いかんだろ!」 という気持ちになっていましたが、日本人の有志が募金を呼びかけ2000万円を集金、それをもって “ありがとう台湾” と題した「感謝広告」を台湾の主要新聞2紙に出してくれました。
これには、私も嬉しく思いました。 募金活動の存在を知っていたら、私もいくらか入れさせて頂きたいところでした。
実は、今回の旅行先を「台湾にしましょう!」と主張したのは私。
どうせ行くなら、お世話になった国でお金を使ったほうがいいに決まっています。 多数決による決議となりましたが、多くの役員の方に賛同をいただき「台湾行き」が決まりました。
観光・買い物をしてくるだけでは、気持ち的にも不完全燃焼でありますので、行程の中に『中華民国紅十字会』(台湾赤十字)への表敬訪問を組み入れてもらったというわけです。
旅行会社を通じて交渉をしてもらったのですが、先方も快く受け入れをしてくださることとなりました。
 
上の写真は、紅十字会の呉事務局長ならびにスタッフの方々と一緒に写真に収まる私たち一行です。 この場所は、国の偉い方々や諸外国から訪れた要人をお迎えする部屋なのだそうです。そんな部屋で記念撮影をして頂きました。
下の写真は、上段上から「会館入口前での記念撮影」、「中華民國紅十字會のマーク」、「受付で出迎えてくださったスタッフの皆さん」。受付カウンターに立っておられるのは、ボランティアの方なのだそうです。
中段は、左から「挨拶をされる呉事務局長」、「東日本大震災に対する支援窓口を務めてくださっている女性スタッフ(右側)」、「記念品として持参した日本人形を呉事務局長に手渡す千葉支部長」。
そして下段は、館内に展示してあった「東日本大震災支援の様子を収めた写真」の数々です。
 
呉事務局長は、今回の台湾が行なった支援活動は”当たり前”のことで、日本がこれまで台湾に対し行なってきた支援に対する”恩返し”だというふうに語られました。
2年目に台湾国内で起こった「災害被害(台風)」や、12年前に起こった「台湾中部大地震」で日本がいち早く支援をしたことに対し、台湾の皆さんはとても好意的に捉えておられるようで、特に「仮設住宅」の提供に対しては台湾の方々の記憶に強く残っているというふうにも語られました。
台湾の人々は日本のことが大好きだと語られ、スポーツの国際大会でも韓国や中国と日本が対戦するような場合も、殆んどの皆さんが日本を応援してくださるのだとか・・・。
大垣の中村不動産・中村社長が、「一言お礼を言わせて欲しい」と挙手をされ、目を潤ませながら、呉事務局長(台湾国民の皆さん)にお礼の言葉を語られました。
次にマイクを握った私も、その余韻からか声が震えているのを感じました・・・。
 
なお、私たちの表敬訪問については『中華民國紅十字會總會』のホームページに紹介がされています。 私たちが持参した「日本人形」も掲載されていますので是非ご覧になってください!
 
台湾の皆さんには心から感謝です。ほんとうに有難うございます! 支援謝謝!