「伊達直人」(タイガーマスク)

2011.01.11
    

全国各地の児童相談所や児童養護施設に、ランドセル等の贈り物(寄付)が相次いでいます。
プロレス漫画 「タイガーマスク」 の主人公 「伊達直人」 を名乗る人々からのプレゼントです。
最初は、昨年のクリスマスに群馬県内の施設において発生したわけですが、それに共感を覚えた人々が全国各地で愛の手を差し伸べているといった形のようです。
今日のように殺伐とした世の中において、人の温かみを感じさせてくれる出来事、素晴らしい出来事だと思います。
 
テレビを見ていたら、某キャスターが、別に 「伊達直人」 じゃなくても、実名の寄付行為として行っていってもいいのではないか、という旨の発言をされていましたが、実名ではないところに “美徳” があるのだろうと思います。
周りも、「贈り主が誰であるか・・・」 ということについては、あえて詮索しないほうがいいように思います。 
贈ってもらった方の子供達も、「タイガーマスク」 からランドセルをプレゼントしてもらったということで、”夢” を抱いたことでありましょうし、”夢” は “夢” として 「タイガーマスク」(伊達直人) が誰だか分からないほうがいいように思います。プレゼントをしてもらった子供達も、このことは一生忘れないのだろうと思います。
 
昨日もまた、 「伊達直人」 を名乗る人からの善意の贈り物がありました。
このケースは特殊で、兵庫県内の警察署の敷地内にランドセル(4個)が置かれたとのこと。
「児童養護施設がどこにあるか分からないので、警察のほうから渡してほしい」 という電話が入ったのだとか・・・。
しかし、この場合は、警察としては拾得物扱い(財布を拾った時と同じような扱い)をしなければならないようで、3ヶ月間は手がつけられない状態になってしまうようです。 そうなると、入学式にも間に合わなくなってしまいます。 法律は法律で仕方がないところではありますが、折角の「善意」を活かすような手立てはないものでしょうか・・・。