「目標設定」の留意点

2023.10.06
    


仕事でも、勉強でも、スポーツでも何でも、それに挑むにあたっては「目標」を設定しますよね。今日は、目標を立てる際に心すべきことについて記します。


そもそも論として認識しておかねばならないのは、「目標」は評価されるために決めるものではないということ。

本来あるべき姿”、“こうなりたいと望む姿”、それが「目標」というものだということです。


「目標は“輪投げ距離“のものを立てるべき」という意見もあります。初めから無理と思われるような高い目標では、達成意欲も湧いてこないため、結局「未達」に終わる可能性が高い、、、 というのがその理由です。実際私もサラリーマン時代に先輩からそのように教わりました。


でも、年齢を重ね、経験も積んできた今では、その考えは間違いだと思っています。

目標は、絶対に高く設定すべきです。

そうでなければ、それを達成するために「どうすべきか?」の発想が、従来の延長線上のものに留まってしまうからです。


次のような例で示すと分かりやすいかも知れません。

今、あなたが駅から徒歩20分の距離のところに住んでいるとしましょう。

それを、「15分で駅まで行きなさい」と言われた場合は、早歩きや小走りをすれば可能ですよね。言うなれば、従来のやり方の延長線上で、ちょっと努力すれば、達成ができるわけです。


でも、「5分で行きなさい」と言われた場合はどうでしょう?

早歩きや小走りじゃ到底無理、全力疾走でも危ういので、「原付バイクを使おう」とか、従来用いていなかった方法、一歩踏み込んだ案を検討すると思うのです。


ちょっと頑張れば達成できるようなものは、“真の目標“ ではありません。

また、あなたが「目標」と定めているものは、単なる「予測」になっていませんか?

「目標」と「予測」は違うんです。目標なら、もっと高い数字が掲げられるはずです。


何事も最初から「無理」だと言ったら、それが叶うことは決してありません。

自分のことを小さく見てはいけません。自分の可能性に蓋をしてはいけないのです。



最後に、「目標設定」および「目標達成に向けて」の “名言” を3つ記して、本日のブログ記事を締めさせてもらいます。


最大の危機は、目標が高すぎて達成できないことではない。目標が低すぎて、その低い目標を達成してしまうことだ。

〔鍵山秀三郎/イエローハット創業者〕


目標と現実のギャップが「問題」。問題を解決するために必要なものは、“本気”で問題を解決しょうとする「情熱」と「意欲

〔原晋/青山学院大学駅伝監督〕


最高の勝利は自分自身を乗り越えることだ。自分に負けることはあらゆることの中で最も恥ずべきことである。

〔プラトン/古代ギリシャの哲学者〕