【渡辺の本棚】 「人を動かす人」になるために知っておくべきこと

2011.06.07
    

本日ご紹介させて頂きます一冊は、「人を動かす人」になるために知っておくべきこと(ジョン・C・マクスウェル、渡邉美樹監訳・三笠書房)。
帯の部分に 「私は付箋(ふせん)を立てながら本を読む。2~3枚つく本が多い中で、この本は、30枚の付箋を一気に使い切ってしまった」 という渡邉美樹氏(ワタミグループ創業者)のコメントが添えられていますが、確かにそんな本でありました・・・。

 

私の場合は、印象深いフレーズや文章があった際には「本の角を折る」のですが、一読したら左の写真のような状態になってしまいました。
 
印象的な言葉が多すぎて、一つ一つの印象度合が薄まってしまうような気がしましたので、繰り返し2度、3度とジックリと読み込みました。 2度目に読んだ際には、鉛筆で波線を引きながら読み進めていきました。
 
 
私が波線を引いたところの中から、何か一つぐらいはここで紹介させて頂きたいところです。
そこで今日は 「組織においてどんな人を抜擢し、どんな人に報いていくべきか」 という点についての回答みたいなもの(個人的に印象深い記載)がありましたので、それを以下に記させてもらいます。

やたらと怒鳴ったり長々と話したりする人は目立つが、静かに着々と事を進めて成果を出す人のほうが価値がある。表面的に目立っている人間よりも、地道に結果を出している人間を大切にしていくことである。そのような人を自分の近くにどんどん育てることだ。
そして、他の人がやってくれることを期待する人間、仲間のアラを探す人間、口ばかり達者の人間は組織の邪魔である。組織に必要なのは「行動して結果を出していく人間」だ。
  
如何でしょうか・・・。
その他、組織運営をしていく上で経営者が心得ておくべきことが、比喩を交えながら分かりやすく記されています。
組織を率いるリーダー的な立場の人は勿論、これからそんな立場を目指そうという人、また、一般社員の方であっても 「まっとうな会社はどんな観点で自分たちを評価するものなのか?」 を知るという意味でも読んでみる価値は大いにあると思います。
今後、時間をおいて更に幾度となく目を通すことになりそうな一冊でありました・・・。