ダメなものはダメ

2012.06.08
    

当社の経営理念手帳「ウィズコ・フィロソフィー」(全108項目)です。

今日の本社朝礼時におけるフィロソフィー手帳輪読では、『職場のモラルを体現する』という項目を行ないました。
その際、私がコメントした内容を少し掘り下げて記させて頂きます。
 
皆さんの周りにもありませんか?
“暗黙のルール”みたいなもの・・・。
 
会社や学校、家庭内においても絶対にありますよね。
集団の中に身を置いた人間は、その集団の中において暗黙のうちに了解されたルールに従って動くものなんです。
 
“暗黙のルール”、 これが肯定的(プラス)なものであればいいのですが、ひとたび否定的(マイナス)なものが出来上がってしまった折には厄介なことになります。
 
例えば、家庭内において、母親が子供に対し「ご飯を残したらオヤツはあげないからね!」 と言っておきながら、結局オヤツをあげてしまった場合、子供は「お母さんは脅しを言っているだけなんだ」というふうに捉えるようになり、やがては、全ての物事について母親の言うことに従わなくなってしまうのだとか・・・。
 
これは、会社内における社員教育についても同じことが言えます。
当社の場合、物事に対する考え方や判断基準を、冒頭に記した 『ウィズコ・フィロソフィー』 という経営理念手帳に落とし込んで、これをベースに経営にあたっているわけですが、それにそぐわないような考え方や行動を起こす社員がいたならば、しっかりと正していかねばなりません。
 
仮に、私をはじめとした経営陣がそれに対し”見て見ぬふり”をしたならば、「フィロソフィー」自体がどうでもいいものになってしまいます。
ですから、厳正に対処していかねばならないのです。
 
また、当社の業務で言えば、こんな例もあります。
当社の管理物件に入居して頂いている方が「家賃の滞納」をされたとします。
 
滞納をしている当人も、当初は、「まずい」とか 「申し訳ない」といった気持ちを持っておられるはずです。
「賃料は期限までに支払うのが当然である」、「滞納は悪である」 という認識を持っているはずなんです。
 
しかし、当社がそれに対する督促業務を怠ってしまえば、 「な~んだ、1ヶ月ぐらい家賃が遅れたって別に何も言われないんだ・・・」、 「家賃は、払えと言われてから払えばいいんだ・・・」 という “暗黙のルール” みたいなものが出来上がり、滞納が常習化していくことに繋がっていくのです。
 
そんな”変な”というか、否定的(マイナス)な 「暗黙のルール」 を醸成させてはならないのです。
そのためには、 「ダメなものはダメ」 ・ 「一度口に出したことは何があっても実行する」 ・・・
そんな姿勢が肝心となってくるのだと思います。