マネジメントゲーム研修

2011.05.01
    

昨日までの2日間(4月29日・30日の両日)は、「あいち税理士法人」さん主催の 『マネジメントゲーム研修』(MG) に参加をさせてもらいました。
地元愛知はもとより、三重・静岡・東京から、経営者に限らず色々な立場の13名が参加をしました。
 
MG とは、参加者一人ひとりが製造業を営む会社の社長となって、設備投資・人の採用・商品仕入・販売・広告・研究開発などをゲームの中で行ないながら、 「元帳」 を記入し、最後は自分で 「決算書」 を作成するというもので、5年間(5期)の経営を2日間に凝縮して体験するシュミレーション研修であります。
講師を務められたのは、「オフィス喜多」 の北川芳一先生。 北川先生は大手企業の教育指導者で心の通ったMG指導者として知られている方であります。
 
では、ここからは私が実際に体験してみて、どうだったかということについて記させてもらいます。
まず、1日目はゲームのルールを理解するのもままならぬ状態で、「元帳」 の記入についてもミスや漏れがあり、数字を合わせるのが大変でした。 スタッフの一人、田中さんをほぼ独占するような形で数字のチェックをしてもらうような状況に陥りました。
この日は3期まで行なったわけですが、成績も振るわず 「自己資本」 も減っていく一方。
「損益分岐点比率」 から判断する企業評価では、3期とも “D評価” で、”赤字企業” という状況でありました。
 
自分のふがいなさを痛いほど思い知らされた私は、その夜、自宅でレジュメを読み直して勉強、「決算書」の作成方法を確認すると同時に、ゲームのルールと翌日の戦略立てを行なってから床に就きました。 (勿論、この日はお酒も飲んでいませんよ・・)
それを見ていた妻が、「あなたはエライね。きっと成功するよ・・・」 と言ったのです。 思わぬところから株が上がった私です。 
 
さて、2日目。 この日は前夜に立てた戦略が功を奏し、「経常利益」 も 「自己資本」 も、4期と5期と右肩上がり・・・。 「元帳」記入もバッチリで、4期は一発で数字が合って嬉しい気分になりました。 5期が終わった段階での企業評価は”A評価”、”優良企業” の区分けに入り込むことが出来ました。
 
このゲームを通じて沢山の学びと気づきがありましたが、その中でも強く感じたことが自己資本比率を上げることの大切さと難しさです。
お金を回していこうとすれば、売上をつくらなきゃいけないわけですが、そうかといって安易な値引きをして売っては何にもならない(赤字が拡大する)ということ。
盛和塾で学んでいる「値決め」の重要性 “値決めは経営” を実感させて頂いた次第です。
また、”戦略的管理会計”(マクロ的な森を見る会計)の視点で経営を見ていくことが、戦略立てをするのに物凄く有効であるということを認識させて頂きました。
 
「100期分の計画を立てると潜在意識で経営計画を立てられるようになる」と言われるMGでありますので、機会があれば再度チャレンジさせて頂きたいと思います。

 

今回の研修機会を頂いた盛和塾の先輩塾生でもある「あいち税理士法人」の工藤悦子先生、スタッフの皆さん、講師を務めて頂いた北川先生、そして一緒に勉強した皆さん、素晴らしい時間を共有させて頂き、誠に有難うございました。
 
※左の写真は、研修終了後に行なわれた「懇親会」の様子です。