不満大敵

2011.05.30
    

「油断大敵」という言葉がありますが、一流選手で油断をするような人はいません。
実際は「不満大敵」なんです。
素質のある選手でも監督や周囲の環境に不満を持ち始めた瞬間から、ダメになっていきます。
 
上記は、能力開発の第一人者である西田文郎さんの言葉です。
 
以前にもこのブログの中で触れさせて頂いたことがありますが、人間には108の 「煩悩」 があります。
「煩悩」 の意味を調べてみると、「心身を悩まし苦しめ、煩わせ、けがす精神作用」・「人間としてやってはならないこと」 とあります。
「煩悩」とは、人間が備えている「本能」だともいえるわけですが、これは人間にとって大変な毒になることもあるのです。
 
その中の、貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)、つまり、 『貪欲』・『怒り』・『愚痴』 は “三毒” と呼ばれ、人間の持つ最も大きな煩悩だと言われます。
盛和塾・稲盛和夫塾長は、講話の中で仏教の 「六波羅蜜」(ろくはらみつ) というものを紹介されながら “三毒” を抑えることの重要性を説かれています。
「六波羅蜜」の中の 『持戒』 という項目で次のように語られます。
 
欲張ってはいけません。
すぐに腹を立て、怒ったりしてはなりません。
愚痴をこぼし、不平不満を鳴らしてはいけません。
煩悩とは本来、我々人間が生きるために与えられた本能のひとつなのですが、これが我々が身を滅ぼしてしまうもとにもなってしまうのです。
ですから、「貪欲」・「怒り」・「愚痴」の三つの煩悩を少しでも抑えるようにしていくことが大切なのです。
 
先人、成功者の皆さんが言われることは共通しています。
「不平不満」・「愚痴」 が如何に有害なものか理解して頂けたのではないでしょうか・・・。
兎にも角にも、 “不満大敵” です!
 
※写真は、我が家のベランダにあるプランターに実った「ワイルドベリー」。 本文とは何の関連もありません・・・。